告白 (松たか子さん)

matsu
映画『告白』は、『嫌われ松子の一生』、『パコと魔法の絵本』などで有名な中島哲也監督が、2009年本屋大賞を受賞した湊かなえ氏の同名小説にほれ込んで映画化した作品です。
松たか子さんは、主演の教師・森口悠子 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
ある中学校の卒業式後のホームルーム。1年B組では、担任・森口悠子(松たか子さん)がまもなく自分が教師を辞めることを告げる。そして、数カ月前に学校のプールで自分の一人娘・愛美(芦田愛菜さん)が死んだことに言及して、警察は事故死と判断したが、本当はこのクラスの生徒2人に殺されたのだと告白し、騒がしかった教室内は静まりかえる。森口は、犯人の名前は公表せずに、少年Aと少年Bと表現するものの、クラスメイトには分かる形で告発し、警察に言うつもりはないが、彼らには既に復讐を仕掛けたと宣告するのだった…。

衝撃的な作品でした。面白かったと表現するとなんだか少し意味合いが違うような気もしますが、エンターテインメントとしてよくできていると思いました。
森口の告白、B組の委員長・北原美月(橋本愛さん)の告白、少年Bの母親(木村佳乃さん)の告白、少年Bの告白、少年Aの告白は、どれも自己中心的で、都合のいい解釈や妄想めいたことも含まれていました。中島哲也監督の独特な映像表現のおかげで、そうしたことを見抜くことができて、一部の登場人物に肩入れすることなく、客観的に捉えることができ、偏った見方をせずに鑑賞することができたのかもしれません。
本作の感じ方も千差万別で、観る人の立場や経験、人生観などで変わってくるでしょう。親子愛をはじめ、短絡的な殺人、少年法、学級崩壊、いじめ、モンスターペアレントなどの要素も含まれ、いろいろと考えさせられました。個人的に一番印象的だったのは、悲劇の元凶です。それぞれの人が、相手の立場に立って考え相手に共感する心や、もし自分の身に起きたらと想像する力があったならば、事態は変わっていたでしょう。確かに他人の痛みは、全く同じ状況にならないと本当の意味での理解は困難です。でも、大切なのは、想像して少しでもその痛みを知ろうとすることだと思います。キレイごとに聞こえるかもしれませんが、本作の負の連鎖をみて改めてそう感じました。
万人に対しておすすめできるというような映画ではありませんが、いろいろな意味で凄い作品です。

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