Tomorrow 最終回

takenouchiyutaka kannomiho03
一昨日は、毎週日曜夜9時TBS系列にて放送されていた連続ドラマ『日曜劇場 Tomorrow~陽はまたのぼる~』の第10話(最終回)が放送されました。
●あらすじと感想
市民病院は閉鎖されてしまったが、森山航平(竹野内豊さん)と田中愛子(菅野美穂さん)は、再建すべく動き出した。航平は病院閉鎖の異議を申し立てようとし、愛子は市民から病院閉鎖反対の署名を集めようとする。しかし、副市長・蓮見洋治(陣内孝則さん)の用意周到な根回しにより、どちらもなかなかうまくいかない。
そんな中、“西山室市リゾート開発カウントダウン祭”が行われるが、イベント会場で事故が起こる。署名を集めに来ていた愛子も巻き込まれるが、必死に周りのケガ人たちの応急処置をする。そして、その中に意識を失っている蓮見の娘・唯(稲垣鈴夏さん)がいた。愛子は航平に連絡を取り、閉鎖された病院へと唯を運んでもらう。隣町の市民病院までは1時間もかかるため、他のケガ人たちも自力で閉鎖された西山室市民病院に集まってきた。航平と愛子は必死に処置をするが、突然、愛子が腹を押さえて倒れ、吐血までする。愛子は事故の時に内臓破裂の大怪我をしていたのだ。蓮見の娘・唯にはオペが必要となり、愛子もオペが必要、どちらも一刻を争う状況だ。そんな時、遠藤紗綾(緒川たまきさん)や病院のスタッフたちが駆けつけるのだった…。
母親の敵をとるために弁護士を目指していた田中七海(黒川智花さん)。病院で頑張る姉・愛子たちの姿を見ていたら、もっと前向きな目標を持ちたいと思うようになり、航平のような医者になりたいという夢に変わりました。唐突な感じはしましたが、そのことにより航平の気持ちも救われたことでしょう。本当に良かったです。
娘の事故をきっかけにようやく目覚めた副市長・蓮見。「市のために市民がいるんじゃない。市民のために市があるんです。森山先生が仰るように、人と人との絆でこの市を支えていかなきゃならんのです!」と話す蓮見はカッコ良かったです。
「背に腹は変えられん」と市民の命をも犠牲にしようとした衆議院議員・松永泰三(品川徹さん)。彼も蓮見のように自分の家族に被害が及ぶようなことがなければ、一生大事なことに気づかないのかもしれません。
みんなで一緒に助け合い、愛子を含む事故に巻き込まれた患者たち全員が無事助かりました。そして航平の提案により、1年後、市民病院はオープン型病院として見事に再建。それは事務員・仙道郁夫(岸部一徳さん)の亡き妻・昌江(水沢アキさん)の「市民病院には設備はあっても人はいない。私たち開業医には、設備がない」という言葉がヒントになったようです。それは、事務員・仙道にとっても喜ばしいことでしょう。市民病院の機材や病室を開放して、開業医の先生と市民病院の先生が協力して患者さんを診て、市民の人にもボランティアで手伝ってもらったり、いろいろ意見を聞いたりすることにより、赤字が20%も減って市議会も文句を言えない状況のようです。
最後に病院の屋上で愛子は「朝日が昇って、沈んで、また昇る。ずっとずっと何があっても、お日様は昇る。ずっとずっと、朝日を見られたらいいね。一緒に。この病院で」と航平に言いました。これがこのドラマのタイトルの由来でもあるのでしょう。それから笑顔で2人は握手をしました。このドラマでは人が握手をする場面が何度もありました。つないだ手のぬくもりによって、絆を確認し合ったり、勇気づけたり、勇気づけられ癒されたりと深い意味があったのでしょう。