死神くん 最終回 (桐谷美玲さん)

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桐谷美玲さんは、テレビ朝日系列の毎週金曜深夜の「金曜ナイトドラマ」枠にて放送されていた連続ドラマ『死神くん』に監死官No.45 役で出演しました。
先日は最終回(第9話)が放送されました。
●あらすじと感想
死神くんこと死神No.413(大野智さん)と監死官No.45(桐谷美玲さん)は、度重なる規則違反や悪魔(菅田将暉さん)に魂を奪われるという事態が起きたことにより、もはやこれ以上の失態は許されない状況となってしまいました。
そんな中、悪魔が大量殺人の手助けをしようとしていることが判明しました。それを止められなければ、死神くんたちの致命的な失態になって消滅は確実。主任(松重豊さん)は監死官No.45に、自分と親密な関係になってくれることを条件に、別の死神の監死官に担当替えをしてもよいと言います。
犯人は不明という絶望的な状況の中、死神くんと監死官No.45は、狙われている簑島食品ビルに潜入し、怪しい人物がいないか探し始めます。ビルのロビーで聞き込みをしようと見渡していると、親切な警備員・中平毅(田中圭さん)が目に留まりました。死神くんは事情を説明し、名刺を差し出して協力を仰ぎますが、取り合ってもらえません。
2人は社長・簑島譲二(ベンガルさん)、秘書の中村絵里(伊藤裕子さん)のもとへ行き、事情を説明しました。そこに常務・田中洋介(中丸新将さん)や部長・森明浩(宮崎吐夢さん)たちがやって来ます。なんでも社長からの緊急招集メールを受けてやって来たとのことですが、簑島社長はそんなメールを送った覚えはありません。システムエラーでドアがロックされ、動揺する一同の前に、先ほど死神が会った警備員の中平がモニター越しに現れました。回線は切断され、携帯も妨害電波で使用不能です。そこへ悪魔が現れました。魂と引き換えに3つの願いを叶えるのが仕事の悪魔は、中平と契約したのです。そして1つ目の願いとして、リストに記された人間をビル内に集めるよう頼まれて実行しました。
中平は、3年前に牛肉の産地偽装事件の責任を負わされて簑島食品を解雇された元社員でした。解雇後、友人も恋人も離れていき、職を探そうにも事件のせいでどうにもならず、借金ばかりが膨らんでいき、人生がめちゃくちゃになった中平。彼は悪魔と契約を結び、食品偽装に関わった従業員たちに復讐しようとしたのです。ビルには爆弾が仕掛けられ、新商品の試食会という名目で、食品偽装に関わった従業員たちの家族までビルに招かれていました。
慰謝料、会社復帰、希望のポストを用意するとし、中平を会社に取り込むことで3年前の真相を隠し通そうとする簑島社長たち。しかし、中平はそういったやり取りの様子もすべて録画していて、それを偽装事件の真相として公表するつもりです。彼がビルの爆破にこだわる理由は、自分と一緒に解雇になった当時の部下・長友雄介(菊田大輔さん)の弔いのためでした。長友は解雇後、職にも就けず婚約も破談になり、ビルの屋上から飛び降りる道を選んだのです。それが1年前の今日6月20日午後5時でした。中平は午後5時に爆破すると宣言しました。
死神くんの提案と監死官No.45の働きにより、警備システムを無効にすることに成功し、ビルの中の大多数の人を避難させることができました。しかし、中平がすぐさま2つ目の願いとして悪魔にビルの出入り口を封鎖させ、57名がビル内に閉じ込められました。そこで天界では、上層部から午後5時の爆破に備えて魂の数合わせの準備をするよう指示が出ました。午後5時付近の死亡予定57名分を取り消し、ビルに残された57名を新たに死亡予定に書き加えるというものでした。
中平は悪魔に3つ目の願いを託します。それは、爆破を終えて自分が死んだら、録画データをマスコミに渡し、真相が明かされて自分と長友の汚名が晴れるようにすることでした。それを受けて、天界は爆破による57名の死者を運命に選ばれた正式な死亡予定者として処理することに決めました。それによって、死神くんたちの仕事はもう爆破を止めることではなく犠牲者を天へ送ることになったのです。そのことを監死官No.45から聞かされる死神くんですが、死ななくてもいいはずの命を救うこともできないことに納得がいきません。ついには、中平の死亡時間を午後4時50分、死亡原因を転落事故に書き換えました。中平は爆弾の起爆スイッチを作動させることなく、ビルから転落して亡くなりました。そうすることで死神くんは、ビルの中の人たちの命を救いました。そして、中平の魂も悪魔から救ったのです。
運命を書き換えるという重大な規則違反を犯してしまった死神くんは消滅処分、監死官No.45も監死者として連帯責任で消滅処分を受けることになりました。監死官No.45は散々迷った挙句、死神くんに運命を委ねる道を選び、担当替えをしなかったのです。やり残したことは特にないと言う死神くんと監死官No.45。2人の命をあらわすロウソクの火は消されました。
3年前の簑島食品牛肉産地偽装事件が社長の指示による会社ぐるみの犯行だったことが、匿名で送られてきた映像から明らかになったとマスコミにより公表されました。首謀者とされた中平たちが冤罪被害者であったことも明らかになったのです。それは悪魔が無効になったはずの中平の3つ目の願いを叶えた結果でした。主任が悪魔に突っ込んでいたように、ひょっとすると悪魔は死神くんと友達になりたかったのかもしれません。
そして歳月は流れ、人間界には人間になった監死官No.45と死神くんの姿がありました。お互い天界での記憶はなく、人違いで顔を合わせますが、たいした会話を交わすこともなく別れました。元死神くんは、のんびり釣りを楽しむのでした…。

中平の「家族が不正に手を染め人の命まで奪ったんだ。生き残ったら地獄が始まる」という主張に対して、死神くんが「本当にそうでしょうか?少なくともこれまで私が立ち会ってきた死亡予定者もその家族や友人たちも、厳しい現実を受け入れて前に向かって歩き出しました。どんなに苦しくても何か希望を見つけて生きていく、それが人間の強さなんじゃないんですか?」と言っていたのが印象的でした。