ルーズヴェルト・ゲーム 最終回 (鈴木伸之さん)

suzukinobuyuki
鈴木伸之さんは、TBS系列の日曜劇場枠にて放送されていた連続ドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム(ROOSEVELT GAME)』に如月一磨 役で出演しました。
先日は最終回(第9話)が放送されました。
●あらすじと感想
臨時株主総会後、TOYOカメラの新機種カメラにおけるイメージセンサーのコンペで採用を勝ち取るべく、青島製作所の役員たちの気持ちは一つになりました。白水銀行の西東京支店長・磯部(峰竜太さん)が言うように、もっと早く一致団結していれば、経営危機など招かなかったのかもしれません。なにはともあれ社長・細川充(唐沢寿明さん)と専務・笹井小太郎(江口洋介さん)の協力体制は、見ていて嬉しかったです。
イツワ電器は、高い金を払って技術者を雇った甲斐あってイメージセンサーのスペックを上げてきました。さらにイツワ電器の社長・坂東昌彦(立川談春さん)は、念には念を入れてTOYOカメラ購買部長・大槻真之(山田純大さん)を買収しました。
青島製作所野球部は、監督・大道雅臣(手塚とおるさん)の指示のもと、イツワ電器野球部のエースピッチャー・如月一磨(鈴木伸之さん)を打ち崩すためにカーブかストレートのどちらかを捨て、自分の得意な方に絞ってそのタイミングだけを徹底的に体で覚える練習を重ねます。エースピッチャーの沖原和也(工藤阿須加さん)は、球速をあと10キロ速くする方法としてチェンジアップを覚えるよう指示されました。その緩急により速球をさらに早く見せる作戦です。
そして迎えた都市対抗野球大会敗者復活戦決勝。青島野球部最後の活躍を見届けるために凄い数の人が応援に駆けつけました。細川は株主でキド・エステート社長の城戸志眞(ジュディ・オング)を試合に招待します。廃部が決まっている青島野球部は、たとえこの試合でイツワに勝ったとしても都市対抗大会の本戦出場を辞退しなければなりません。正真正銘最後の試合というわけです。ガチガチの青島は本来の力を発揮できず、試合はすっかりイツワのペースで進み、1回で4点も取られてしまいます。そこへ肘を故障して野球部を退部した萬田智彦(馬場徹さん)が応援に駆けつけ、部員たちに活を入れました。青島は立ち直って両者ともに一歩も譲らぬ投げ合いとなり、5回表にイツワのピッチャーが疲れを見せ始めます。青島は3点返して1点差まで詰め寄りましたが、そこへイツワがエースピッチャー・如月を投入。青島は再び点が取れなくなってしまいます。さらに青島は3点取られて再び4点差にされてしまいました。城戸は退屈がって「帰る」と言い出します。そんな城戸に対して細川は賭けを提案。「あんたに頼みたいことなんてない」とあっさり断られてしまいますが、会長・青島毅(山崎努さん)が「だったら俺の持ってる青島の株全部くれてやるよ」と言ったところ、城戸は興味を示しました。それもそのはずそれはすなわち青島が城戸のものになることを意味するからです。そこで細川は青島が勝った場合の城戸に対する要求を言いました。
6回裏、青島はついにピッチャー・沖原を投入しました。沖原の登板によって青島は持ち直しますが、点は取れないままです。そこで細川が号令をかけ、観客席から「青島」コールが力強く響きわたります。それに応えるかのようについに9回で青島はイツワと同点になりました。青島会長は「あと1点!あと1点取れば、ルーズヴェルト・ゲームだーっ!」と叫びました。潰しても潰してもはい上がってくる沖原たち青島の選手の姿を見て、如月は自分も野球が好きだということを再認識し、いつもの相手を見下すような薄ら笑いをやめ、真剣に試合に臨むようになりました。そして試合は延長戦に突入しました。沖原、如月ともに力の限りを尽くした投球で、ランナーを一人も出さない息詰まる投手戦を繰り広げ、満員の観客を魅了。城戸もまたいつしか熱心に青島を応援していました。それからとうとう延長12回を迎え、都市対抗野球地区予選のルールであるタイブレーク方式が用いられます。それ以降どの回もワンアウト満塁の状態から始まるという特別ルールです。少しでも気を許せば大量得点に繋がる緊迫した中、相変わらず青島とイツワは互いに1点も許さず、し烈な戦いを繰り広げます。15回表、青島はツーアウトからバントという意表を突いた作戦に出て、さらに主将・井坂耕作(須田邦裕さん)が三塁をまわってホームへ向かい、気迫のヘッドスライディングで1点をもぎとりました。15回裏、沖原は萬田から教わったシュートも駆使して無失点で抑えました。ついに青島は宿敵・イツワに勝利したのです。その後、沖原と如月が無言で目を合わせ、互いを認め合うような表情を浮かべたところがよかったです。
一方、開発部長の神山謙一(山本亨さん)はコンペのギリギリまで諦めずにイメージセンサーの開発を進め、ついに新型のイメージセンサーを完成させました。そして迎えたTOYOカメラEDEN4搭載イメージセンサーの公開コンペ。静止画こそ互角だったものの、動画では誰の目から見ても明らかなほどに、イツワ電器より青島製作所のイメージセンサーの方が圧倒的に美しいという結果となりました。TOYOカメラは青島製作所のイメージセンサーの採用を決定しました。
青島製作所は、イメージセンサーの大幅な製造増加が見込まれ、リストラした社員たちを優先的に再雇用することにしました。そして、細川は青島会長に「いつかもう一度、野球部を作りたいと思います」と報告。青島会長は細川に向かって「プレイボール!」と言いました。そうです。青島製作所の復活の試合はここからまた始まるのでしょう。
ジャパニクスの社長・諸田清文(香川照之さん)は坂東を呼び出し、ジャパニクスのスマホに搭載するイメージセンサーはすべて青島製作所のものを採用することになったと報告しました。さらにイツワ電器の空いている工場を青島製作所に使わせるという話をつけたと言います。呆然とする坂東に諸田は「あなたは見誤ったんだよ。最後にお会いした時、あなたと私の考え方は540度違うと申し上げたが、あなたと私の仲だ。最後にもう一周分だけおまけしてあげよう。あなたは900度見誤ったんだ。ケンカを売る相手をね」と言い放ちました。
青島野球部のみんなは、城戸が作ったキド・エステート野球部へと移籍しました。敗者復活戦決勝で細川と城戸の間で交わされた賭けは、青島が勝ったら青島野球部をキド・エステートで引き取ってほしいというものだったのです。そもそも細川が城戸に野球を見せたのは、それを計算した上でのことだったようです。野球場には練習試合に臨む青島野球部のみんなの姿がありました。ユニフォームはキド・エステートのもので、青島の社歌を合唱することはないのが残念ですが、みんな好きな野球を続けられてよかったです。
最後は「どんな窮地に陥っても諦めずに戦い続け、心を一つにして逆転する。青島製作所の精神は、経営も野球も同じだ」という細川の言葉で締めくくられました。青島製作所の経営の問題と野球部のストーリーが同時並行して進む形で、話のバランス的にはいろいろ思うところもありましたが、両方の逆転劇が楽しめてよかったです。