インセプション (レオナルド・ディカプリオ)

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映画『インセプション』(原題: Inception)は、クリストファー・ノーランが監督・脚本・製作を務め、レオナルド・ディカプリオが主演を務めています。日本人の渡辺謙さんもメインキャストに名を連ねています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、人が夢を見ている間に頭の中に入り込み、機密情報を盗み出す特殊な技術を持つ産業スパイだ。そんな彼に強大な権力を持つ大企業のトップのサイトー(渡辺謙さん)が困難な依頼を持ちかけてきた。それは、サイトーのライバル会社社長の息子であるロバート・フィッシャー(キリアン・マーフィー)に父が築き上げた巨大企業を潰すというアイディアを“植えつける(インセプション)”ことだった。インセプションは潜在意識の最高レベルまで侵入しなければならないため、達成不可能な行為とまで言われている。しかし、ある容疑をかけられて祖国に帰ることができないコブは、帰れるように手配して最愛の子どもたちに会えるようにしてくれるという条件で仕事を引き受けた。
コブは、仕事を達成するために、最高のテクニックを持つ者たちに声をかけ、ドリームチームを結成する。メンバーは、コブと何年も一緒に仕事をしてきた相棒でミッション達成のための細部の調整を担当するアーサー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)、ターゲットが現実だと信じる精密な世界を夢の中に創り上げる“設計士”のアリアドネ(エレン・ペイジ)、夢の中で様々な人間に姿を変えターゲットを騙す“偽装師”のイームス(トム・ハーディ)、夢を安定させるための深い眠りをもたらす薬を作る“調合師”のユスフ(ディリープ・ラオ)だ。サイトーも依頼が果たされたのか自分の目で見届けるためにチームに加わり、かくして6人編成のチームで作戦を練って決行することになった。
作戦通りロバートの夢の中に潜入したコブたちだったが、突然、車道に列車が暴走してきたり、熟練の兵士たちによって襲撃を受けたりと予想外の出来事が起こるのだった…。

渡辺謙さんが「脳内アトラクションみたいな映画」と表現されていましたが、まさにその言葉通りで、観るというよりは、ジェットコースターに乗って体験しているような感覚に浸れる面白い映画でした。
他人の夢(潜在意識)に入り込むという発想自体は目新しいものではありませんが、本作では夢の中の夢を階層が深くなると捉え、階層が深くなるにつれ、夢が不安定になったり時間の経過がゆるやかになるという概念になっていて、臨場感あふれる世界が展開されていました。
ネタばれになるので多くは語りませんが、コブと彼の妻であるモル(マリオン・コティヤール)の過去の出来事が徐々に明かされるのも興味深かったですし、インセプションの過程も一筋縄では行かず、ハラハラドキドキして面白かったです。
コブは、今自分のいる世界が夢か現実かを見極めるために独楽(こま)を持ち歩いています。この小道具も効果的に使われていて、物語を引き立てていました。
過去に縛られたり、想い出にとらわれていては、今を楽しむことはできませんし、前に進むこともできません。仮想世界で現実逃避をしても、現実と向き合う時は必ずやって来ます。そんなことも考えさせてくれました。
物語の前半で世界観を理解するのに若干苦労するかもしれませんが、理解さえできれば、緻密な世界観やちりばめられた伏線が繋がっていく快感のようなものを味わうこともできるでしょう。