長ぐつをはいたネコ (Puss in Boots)

naganeko

ドリームワークスのアニメーション映画『長ぐつをはいたネコ』は、『シュレック』シリーズのキャラクターである“長ぐつをはいたネコ”を主役としたスピンオフ作品です。監督は『シュレック3』のクリス・ミラーが務めています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
ある晩、お尋ね者の“長ぐつをはいたネコ”ことプスが街の酒場にふらりと現われてミルクを注文する。彼はそこで、悪名高きジャックとジルの夫婦が魔法の豆を手に入れたことを耳にする。魔法の豆は、永遠に富をもたらすという伝説の金の卵に枝を伸ばすと言われていて、プスが自身の半生を費やして遂には見つけることが叶わなかったものであった。そこでプスはその豆を手に入れようと、ジャックとジルが泊まっている宿に潜入する。
ところが、その場で謎の覆面ネコと鉢合わせし、覆面のネコも魔法の豆を盗もうとしていて口論となる。それからジャックとジルに見つかって豆を盗むのに失敗してしまう。プスは覆面のネコを追いかけて対決し、このネコがメスで、キティという名であることがわかる。さらにその場で旧友のハンプティ・ダンプティと7年ぶりに再会する。キティとハンプティは手を組んでいたのだ。
プスは、ハンプティから一緒に魔法の豆の木を登って雲の上にある巨人の城へ行って伝説のアヒルが産む金の卵を見つけ出そうと持ちかけられるが信用できない。実は2人の間には浅からぬ因縁があったのだ。それでもプスはハンプティの熱意にほだされて、行動を共にするようになるのだった…。
本作は『シュレック』シリーズの前日譚で、プスがまだシュレックに出会う前のお話です。メインはプスとハンプティ、“ふわふわ手”のスリの名人・キティたちの冒険物語です。そこにプスの知られざる生い立ちや、彼がなぜ長靴をはいているのか、なぜお尋ね者になったのかという話が挿入されています。
ストーリー的にはシャルル・ペロー版「長靴をはいた猫」とは直接的には関係なく、「ジャックと豆の木」や「ガチョウと黄金の卵」などの童話がモチーフとなっていて、いろんな小ネタが盛り込まれていました。
プスたちのノリノリのダンスや曲芸のようなアクションをはじめ、猫の習性を生かした動きや表情等が随所に見られ、面白くて見ごたえがありました。
警官隊に追われながらも勇ましい、正義の味方でならず者、そして女を愛する伝説となった“長ぐつをはいたネコ”ことプス。猫好きの人にはたまらない作品だと思います。