フリーター、家を買う。 最終回

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フジテレビ系列にて毎週火曜夜9時から放送されていた連続ドラマ『フリーター、家を買う。』は、一昨日、最終回(第10話)を迎えました。
●あらすじと感想
武誠治(二宮和也さん)は、大悦土木の職長・大悦貞夫(大友康平さん)から事務や営業担当の正社員にならないかと持ちかけられました。悩む誠治は、千葉真奈美(香里奈さん)からどの会社に入るかは誠治の基準で決めればいいというアドバイスをもらいました。
そんな矢先、誠治は最終面接を結果的にすっぽかしてしまった会社・ナミキ医療技研から電話が入り、欠員補充の面接を受けることになりました。結果は合格。しかし、誠治は大悦土木を選びました。決め手となったのは、真奈美の“自分の基準”という考え方でした。ナミキ医療技研の方が大手で安定した会社です。でも、あくまでも100万円を失ったことに対する同情ではなく、将来的に自分のパートナーとして会社の経営にも関わってもらう人物という観点から誠治を信頼し正社員の件を持ちかけたのだという大悦の言葉から、今、日本で1番自分を必要としてくれているのは大悦土木だと誠治は考え決断したのです。土木の仕事を差別する発言をして最初は反対していた父・誠一(竹中直人さん)でしたが、誠治のその決断した理由を聞いて口を挟むのをやめました。後日、誠一は1人で大悦土木を訪れ、大悦に挨拶をしました。息子にバカにされているという共通点を知り、意気投合したようです。
誠治の姉・永田亜矢子(井川遥さん)は、姑の則子(鷲尾真知子さん)と衝突して、息子の智也(橋本智哉さん)を連れて家を出てきていましたが、誠治の成長ぶりを見て感じるものがあったようです。亜矢子は、永田家に戻って、則子と夫・文也(七海智哉さん)の前で、夫婦の問題から目を背けて、嫁姑の問題にすり替えていた自分を恥じて、これからは親子3人で考えていく旨を伝えました。文也もそれに同意し、則子もその思いを受け止めてくれました。
引越しは、誠一の「二世帯ローン」というアイデアで実現しました。誠一がローンを組み、それを誠治が引き継ぐという形で中古住宅を購入したのです。誠治は、誠一に出してもらった金は必ず自分が返すというスタンスは崩しません。
真奈美は夢を叶えるために設計部門に移り、2年間、和歌山にある技術センターに研修に行くことになりました。誠治は、真奈美がいよいよ和歌山に旅立つという時にようやく愛の告白をしました。真奈美も喜び、遠距離恋愛をすることになったようです。
新居では来た早々、相変わらず誠治と誠一の言い争いが始まりました。でもそこにはもう陰湿な雰囲気はありません。寿美子は、そんな2人の姿を笑顔で見つめるのでした…。
ドラマ全体としては、途中、中だるみがあったように感じられたのが残念でした。いろんな世代がそれぞれの視点で見ることができるようにという配慮もわかるのですが、個人的には、誠治の成長物語に焦点を絞って、もう少し余計なエピソードはカットしてほしかったです。とはいえ、最終回で誠治の成長は感じられましたし、誠治と大悦土木の人たちの繋がりは心地よかったです。家族についてもいろいろと考えさせられました。
嵐のメンバーが主演するドラマの最終回に別のメンバーがゲスト出演することが恒例となっていますが、今回は相葉雅紀さんでした。喜嶋建設から平田(相葉雅紀さん)が紹介された際、真奈美の後任が女ではなく男と知ってがっかりする大悦が面白かったです。ちなみに相葉雅紀さんは、2011年2月からテレビ朝日系列の金曜ナイトドラマ枠にて放送予定の『バーテンダー』で主演することが決まっています。

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