フラジャイル (長瀬智也さん)

nagasetomoya06

TOKIOの長瀬智也さんは、フジテレビ系列の毎週水曜夜10時枠にて放送されている連続ドラマ『フラジャイル』に岸京一郎 役で出演しています。
一昨日は第1話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
壮望会第一総合病院病理診断科の岸京一郎(長瀬智也さん)は、病理医としての技量は桁外れに有能だが、歯に衣着せぬ物言いで周囲の医師たちからは煙たがられている。
ある日、神経内科のカンファレンスにて、新米の神経内科医の宮崎智尋(武井咲さん)は、先輩医師の高坂英利(平岳大さん)の診断に疑問を持つが、意見を言えずにいた。そんな中、いつの間にか同席していた岸が、初期的な検査だけで病状を決めつける高坂の診断に反論。ついには、病状確定のためにMRI検査を約束させた。
その後、宮崎は病理診断科に行き、岸に直接患者を診てほしいと頼むが断られてしまう。おまけにカンファレンスで疑問を持っていながらも意見を言えなかったことを責められる宮崎だが、それでも食い下がり、岸から患者が転んだ時の状況を調べるよう指示をもらうのだった…。
岸は医師なのに白衣は着ず、常にスーツ姿。偏屈で口が非常に悪く、他の医師と度々衝突して、もめ事が絶えません。でもそれは医師として最も重んずるべきものは医療の正義、そして患者の命であるというブレない信念があるからです。宮崎は、そんな岸の姿勢に自分の理想の医師像を重ね合わせて、内科から病理診断科に転科しました。
岸が務める病理医は、臨床医のように直接患者の手術を行うことはなく、病理診断の結果を踏まえて担当医に適切な助言をすることが主な仕事内容です。臨床医の診断ミスは病理医が正すことができますが、病理医の診断ミスは、そのまま患者の命に直結していくので、医療上、ある意味最も重責が大きい職務の一つと言えるでしょう。岸が宮崎に言った「病理医は、臨床医と対立することはあっても、患者に感謝されることはない。あるのは、責任だけだ。誰も診断を助けてくれない」という言葉が印象的でした。
岸の仕事ぶりもさることながら、宮崎の成長物語としても楽しめそうです。
原作は、現在『月刊アフタヌーン』(講談社刊)で連載中の漫画『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』です。