黄金の豚 最終回

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日本テレビ系列にて毎週水曜夜10時から放送されていた連続ドラマ『黄金の豚-会計検査庁 特別調査課-』は、一昨日、最終回(第9話)を迎えました。
●あらすじと感想
総理・樫永慎一郎(伊武雅刀さん)に命令され、タマリアの高官が謝礼によこした1億円を焼き捨てようとする工藤優(岡田将生さん)でしたが、後ろから殴られ気絶させられてしまいました。それを指示したのは検査官・久留米勲(宇津井健さん)でした。そればかりではありません。明珍郁夫(生瀬勝久さん)を襲わせたのも久留米検査官の指示によるものでした。どちらも樫永総理の不正の証拠を手中に収めるためです。久留米検査官の目的は、総理を脅して国の実権を握ることでした。そのために堤芯子(篠原涼子さん)をスカウトし、明珍を閑職ともいえる金融企画庁へ異動させ、そして工藤を総理秘書官にしたのです。
残念なことに工藤は何か考えがあるどころか、すっかり総理に感化されてしまっていました。久留米検査官に追い詰められた総理は、責任をすべて工藤にかぶせる作戦に出ました。総理の礎になるとして、まんまと自殺を図る工藤でしたが、芯子に助けられ、正義はすぐ腐るが愛は腐らないことを諭されました。それにしても、タマリアの高官からの1億円はともかくとして、工藤が秘書官になるずっと前から行われていた、ODAを隠れみのにした円高差益の裏金作りまで工藤の責任にするのは無理があります。
なにはともあれ、目が覚めた工藤は、総理の不正を暴き、総理の不正を利用しようとしている狡猾な人物・久留米の企みも潰すべく、解散させられてしまった特別調査課第2係のメンバーとともに立ち上がりました。芯子のために大人しくしていた角松一郎(大泉洋さん)や金田鉄男(桐谷健太さん)も、芯子の覚悟を知って、国のために働くという初心に立ち返って動き出したのです。
調査の手がかりは、明珍と娘の交換日記にありました。明珍は証拠が奪われた時のために、日記にメッセージを残しておいたのです。総理が搾取した援助金は20年間で約138億円。そのすべてをばら撒いてはいないはずで、銀行に預けられない現金を必ずどこかに隠しているとにらんだ芯子たちは、検査官・茶々万史郎(近藤芳正さん)に調査の許しを得ます。明珍のかたきをとって真実を暴き出したいという気持ちは茶々検査官も同じだったのです。
コンテナを出入りしている清掃業者に目をつけて尾行し、地下駐車場の地下道を発見した芯子たちは、ついに裏金の隠し場所にたどり着きました。そこにはラスボスこと久留米がいました。久留米の目を盗み、証拠の裏金や発言を工藤たちがスマートフォンでYouTubeならぬWeTUBEに流したことにより、総理と久留米は観念しました。日本を強い国に新しく作りかえることが夢だったという久留米に、芯子は「説教をたれるよりさ、さっさと若い連中に日本を渡してやりなよ」と言いました。ちなみに久留米が芯子を見込んだのは、ずっと昔に自分が自殺をしようとした時に、中学生だった芯子に「命捨てるなんて贅沢するな」と止められたのが動機のようです。この期に及んで久留米は、この件が表に出れば芯子の前歴も表沙汰になって、仮釈放は取り消されてまた法廷で裁かれることになると脅しました。芯子は「私は私のいいと思ったことをする。例え世間様がどう思おうと」と言い、自首を宣言。2係が暴いたことにより、会計検査庁特別調査課あげての本格的な会計検査を行うことになりました。正式に2係は復活しましたが、そこに芯子の姿はありませんでした。総理逮捕の記事が全紙の一面を飾り、それとは対照的に、仮釈放中の女性詐欺師が公務員法違反で自首との記事が小さく載っていました。
1年後、芯子は刑務所から出所して、2係のメンバーと再会しました。角松は芯子に告白をしようとしますが、はぐらかされてしまいます。相変わらず角松・芯子・工藤の三角関係は健在のようです。明珍も会計検査庁特別調査課課長として晴れて返り咲きました。
最後に「この物語は会計検査院をモチーフにしたフィクションですが実際に起きた事件・疑惑をベースに制作しています。ありえないような不正も、その多くは現実にあった出来事です。だからこそリアルな世界でも、会計検査院が国民のために今後も活躍することを期待してやみません」というテロップが出ました。同感です。

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