キャットストリート (勝地涼さん)

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勝地涼さんは、毎週木曜夜8時「NHKドラマ8」枠にて放送されている連続ドラマ『キャットストリート』に峰浩一 役で出演しています。
先週は第5回が放送されました。
●第1回~第5回のあらすじと感想
青山恵都(谷村美月さん、10歳・美山加恋さん)は、幼少時代、天才子役として名を馳せた。10歳の時にミュージカル「サニーデイズ」の主役に抜擢されたが、ダブルキャストであった同じく子役の園田奈子(高部あいさん、10歳・鈴木理子さん)にひどく裏切られ、そのショックから舞台本番中に大失敗をして途中降板し、芸能界を引退。それから人間不信となり、通っていた小学校も不登校になってしまい、それから7年間、引きこもり同然の生活を送っていた。
そんなある日、たまたまフリースクール「エル・リストン」の校長・森口健太郎(生瀬勝久さん)と出会い、「エル・リストン」に通い始める。小学校時代の同級生・原沢大洋(石黒英雄さん)との再会と遅い初恋、「エル・リストン」での心優しい仲間・野田紅葉(黒川智花さん)、峰浩一(勝地涼さん)、鈴木剛太(木村了さん)との出会いにより、恵都は少しずつ成長していく。
やがて、恵都は、自分を引きこもりにさせた張本人である奈子と再会。奈子は今も芸能界で活躍しているが、仕事に限界を感じていた。そして、皮肉にも奈子の失踪をきっかけに恵都は女優復帰へのチャンスをつかむ。
そんな中、「エル・リストン」を中傷する記事が雑誌に載り、スクールの経営難に拍車がかかる。そこで恵都たちは、スクールのためにできることをしようと話し合う。仲間たちからもらった勇気を振り絞り、再び芸能界に飛び込み、失った時間を取り戻していく恵都は、映画で主役の親友役という大役をもらう。
映画の撮影初日、恵都は現場まで送ってくれると言うヘアメイクのアーティスト・小沢雅信(田中圭さん)の車に乗るが、車は撮影現場ではなく、町外れの倉庫に着いた。そこにはなんと奈子が待っていた。雅信は奈子のメイク担当だったのだ。奈子は、「エル・リストン」の中傷記事を雑誌に載せたのは自分だと告白し、恵都と恵都の仲間たちが目障りだと言い放つ。恵都は、そんな奈子のほおを平手で打ち、自分に何をしてもいいが、仲間を傷付けたら絶対に許さないと毅然とした態度で言う。奈子は恵都のほおを叩き返し、「あんたなんて、いなくなればいい」と言って倉庫から出て行き、恵都は倉庫に閉じ込められてしまうのだった…。
あらすじでは、主に恵都のことにしか触れていませんが、ドラマでは他の登場人物たちの抱える悩みも描いています。原作では、佐伯玲という人物も登場しますが、ドラマでは登場しません。勝地涼さん演じる峰浩一が玲の役も担っているようです。
学校からも社会からもはじき出された“野良猫”たちが、傷つきながらも、仲間をお互いに思いやり、背中を押したり押されたりしながら、勇気を振り絞り、自分の殻を打ち破っていく様子が感動的です。
小さくてもいい、たとえそれが一歩に及ばず半歩でも踏み出しさえすれば、自分の環境は少しずつでも変えていける。環境が変わって自分が変わるのではなく、自分が変わっていき、自分の望む環境に変えていくことの大切さを感じました。そして、挫折や危機は、大きく羽ばたくためのチャンスに変えていけることもつくづく感じます。
今週はついに最終回です。恵都たちと「エル・リストン」がどうなっていくのか気になります。