- 2007年2月25日
ロス:タイム:ライフ (上野樹里さん)
上野樹里さんは、毎週土曜夜11時10分フジテレビ系列にて放送されている土曜ドラマ『ロス:タイム:ライフ』の第4節に松永由紀子 役で出演しました。
一昨日はその第4節「看護師編」が放送されました。
●あらすじと感想
看護師・松永由紀子(上野樹里さん)は、結婚を考えていた恋人・荻野政一(設楽統さん)に婚約者がいたことにショックを受け、病院の屋上から飛び降りるが、落下していく途中で審判団が現れ、4時間44分のロスタイムが始まる。
しかし、生きる気力もない由紀子は審判団の制止を振り切って再び屋上に上がるも、そこで同じく飛び降り自殺を図ろうとしている男・尾元勇蔵(温水洋一さん)と出会い、ひょんなことから行動を共にすることになる。なんでも尾元は会社の金を競馬に使い込んでしまったとのこと。死んでしまってもう金を使う当ても無くなった由紀子は、定期預金を解約して130万円を尾元に渡す。そのお礼にと由紀子の部屋の大掃除をする尾元によって、荻野からもらった指輪が発見される。どうせ捨てるならと質屋に持っていくことになり、指輪のダイヤは模造品であることが判明する。そのことに腹を立てた由紀子は、意地になって持っていたバッグも売り払い、その代金で尾元と高級寿司店へ行く。食わず嫌いだったウニの美味しさを知り、オモチャの指輪のことを思い出すうちに死を選んだことを後悔し始め、再び怒りがこみ上げてきた由紀子は、尾元にあるお願いをする。それは、勤務中の荻野を呼び出して、動けないように押さえつけることだ。そこへ由紀子が現れ、「バイバイ」と言って抜群の笑顔を見せ、それから一転して強烈なビンタを食らわす。それによって清々した由紀子は、尾元に感謝の言葉をかけられ、「例え試合に敗れても、世界が終わるわけじゃない」との元セルビアモンテネグロ代表監督イヴァン・ブラジェヴィッチの言葉を紹介され励まされる。由紀子はますます死んだことを後悔し、「私やっぱり死にたくないです」と審判団に訴えるが、審判団は元の位置につくことを促すだけだった。由紀子が観念してその位置につくと、終了のホイッスルが鳴り響く。
ところが、由紀子が目を覚ますと、何事も起こってなく生きている。由紀子の人生はロスタイムを経て、延長戦が始まったのだ。再び病院の屋上に立つ由紀子は、すっきりした表情で、自分の遺書を破り捨てるのだった…。
今回は、自殺を試みてロスタイムが与えられるというこれまでと一風変わった展開で、しかも主人公が死なずに延長戦が始まるというこれまたこれまでと違った結末でした。
由紀子が、結果的に尾元の命を救い、しかも尾元を改心させるという過程の中で、自らの人生観も変わるというのは良かったです。