NHK紅白歌合戦 (ZARD)

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本日「NHK大阪ホール大晦日スペシャル」が実施されます。
このイベントでZARDのフィルム&ライブコンサートが行われ、その一部が第58回NHK紅白歌合戦の中で生中継されます。
今年の5月27日、ZARDのボーカル・坂井泉水さんが死去しました。それは、私にとっての2007年一番の重大ニュースでした。
ある新聞の特集記事で、一ファンとして取材を受ける機会に恵まれました。「坂井さんを温かい形で振り返り、見送るものにしたい」という記者の言葉に感動し、私でお役に立てるのであればとすぐに承諾したのです。
しかし、取材日を決めた後に、後悔の波が押し寄せてきました。私程度のファンが、ファンの一人として取材を受けてしまっていいのだろうか? 自分は確かにZARDのファンでファンクラブに入っており、2004年に行われた初ライブツアー「What a beautiful moment Tour」も観に行った。でもそれぐらいのファンは全国にたくさんいる。自分なんかよりももっとZARDの大ファンである人が取材を受けるべきなのでは?と思えてきたのです。
そして迎えた取材当日。そんな思いはどこかに吹き飛んでいて、ZARDにまつわる思い出をひたすら話す自分がいました。
出来上がった記事はとても素晴らしく、私のとりとめのない話も記者さんの腕で的確な文章にまとめられていました。
誤解を恐れずに言ってしまうと、いまだに坂井泉水さんが亡くなったという実感はありません。もちろん、訃報を聞いた時はだいぶ悲しみましたし、今でも思い出して沈むこともあります。本当の意味での新曲はもう発売されないという寂しい現実もあります。
でもZARDの楽曲が消えるわけではありません。曲を再生すれば、そこには坂井泉さんの美しい歌声が流れてきます。私の心の中にはZARD・坂井泉水さんは生き続けているのです。死去を思って悲しむこと以上に、ZARDの楽曲に元気づけられたことが勝るのです。そして、これからもZARDの楽曲に元気づけられていくことでしょう。

2007年はもう一つ触れておきたいことがあります。上京していた友人が夢にある種の区切りをつけ、東北地方の実家に戻ったことです。
彼とは東京のある専門学校で知り合ったんですが、彼もZARDのファンで、一緒にZARDのライブを観に行った仲でもあります。目指す夢も一緒だったので、色々語り合ったものです。大半は夢のことではなく、ZARDをはじめとする音楽の話だった気がしますが…。
しかし、私は彼が遠くに行ってしまったという感覚はありません。同じ関東地方に住んでいても、何年も会っていないというかつて親しかった人もざらにいますから。彼とはまた楽しく酒でも飲み交わしたいものです。
なんだか2007年最後の記事が湿っぽくなってしまいましたが、懲りずに来年もお付き合いよろしくお願いします。