リテイク (筒井道隆さん)

tsutsuimichitaka

筒井道隆さんは、フジテレビ系列の毎週土曜深夜の「オトナの土ドラ」枠にて放送されている連続ドラマ『リテイク 時をかける想い』に新谷真治 役で出演しています。
先日は第1話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
東京競馬場にて、法務省民事局・戸籍監理課の職員の新谷真治(筒井道隆さん)と那須野薫(成海璃子さん)は、双眼鏡を使って“オバケ”なるものを探していた。2人はやがて白ずくめの服を着た男性・坪井信彦(笠原秀幸さん)を見つけてマークする。タイムトラベル(=リテイク)を行うと、どういう理屈かわからないが、服が真っ白に漂白されてしまう。それで新谷たちはタイムトラベラーのことを“オバケ”と呼んでいたのだ。坪井は予想するそぶりもなく、謎の本を見ながら3連単の1点買い、しかも躊躇なく大金をかけていた。新谷と薫は彼をタイムトラベラーだと確信して声をかける。自分たちの主な業務がタイムトラベラーの保護であると説明し、未来からやってきた人がむやみに現代の人と接触されると困るので、こちらには元の時代に戻す技術もないため通称“別荘”の隔離施設に入ってもらう旨を伝える。ところが坪井は拒否して逃げ出してしまう。
戸籍監理課に戻ってきた新谷は、パート職員のパウエルまさ子(浅野温子さん)からスマイリーこと法務大臣政務官・国東修三(木下ほうかさん)が呼んでいることを告げられる。法務大臣政務官秘書・大西史子(おのののかさん)に案内されて国東のもとを訪れた新谷は、未来人を取り逃がしたことを叱責される。人員を増やしてほしいと頼むが、国東は、人員を増やせばそれだけ機密が漏れる危険性が高まるとして取り合おうとしない。戸籍監理課の仕事は極秘任務なのだ。
新谷と薫は、逃げられた男(=坪井)に似た人物のもとを訪ねることにする。タイムトラベラーが現代の自分に接触するパターンもよくあるからだ。競馬場で撮った写真をもとにまさ子に検索してもらった人物に会いに行くが、全然違って空振りだった。その帰り道、みずなみ公園で幼い娘と一緒にビラを配っている女性・京塚佐和子(角島美緒さん)と出会う。話を聞くと、夫の京塚大輔(丸山智己さん)が14歳の少年をナイフで刺して重傷を負わせた罪で逮捕されたという。しかしその犯行時間は、家族3人でみずなみ公園にいたと佐和子は話し、自分たちの目撃者を探しているとのこと。被害者の少年が抵抗した際に掴んだ犯人の毛髪のDNA鑑定の結果や、現場付近での目撃情報、防犯カメラの映像から、京塚が犯人なのは間違いないと警視庁は確信していた。そのことを新谷の元妻の弟で刑事の柳井研二(敦士さん)から聞いた新谷と薫は、少年を襲ったのは未来から来た京塚ではないかとにらむのだった…。
本作では、オバケ(=タイムトラベラー)が現代に影響を及ぼした時点で別の時間軸が生まれるという概念のようです。
未来から来たオバケ京塚が少年・出水海斗(若山耀人さん)を襲ったのは、未来で海斗に娘を殺されたからでした。しかも海斗はその後も続けて殺人を犯すとのこと。同じ娘を持つ親として、新谷がオバケ京塚の説得に当たり、事なきを得ました。現代の京塚も、まさ子が公園での目撃情報を集めて旧知の仲である国東に働きかけてくれたおかげで無罪放免で釈放されました。殺人衝動に駆られるまでになった海斗の心の傷の原因は母親の失踪でした。海斗が刺されたというニュースを見て母親が戻ってきて、カウンセリングを受ける海斗に付き添います。オバケ京塚のおかげでどうやら未来は変わりそうです。
新谷がオバケ京塚に対して言った「先が見えない中、やり場のない思いを抱えながら、今を懸命に生きるっていうのも悪くないですよ」という言葉も印象的でした。
新谷はどうやら2年前に誤認逮捕され、無実は証明されたもののそれが原因でキャリアも家族も失ったようです。そんな新谷を拾ってくれたのが国東で、彼が設立した戸籍監理課の課長として働いています。元妻との取り決めで、娘とは会うことも電話で話すこともだめで、手紙でのやり取りのみ許されています。
未来でタイムマシンは開発されたものの不完全で、一度過去にやって来ると元の時代に戻ることはできないようです。それでもやって来るタイムトラベラーたちは、一体どのような想いを抱えて、現代で何をやり直そうと思っているのか、そして新谷たちがどう対処するのか、今後の話も楽しみです。

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