- 2013年7月8日
ジェシーさんは、日本テレビ系列にて毎週土曜24時50分から放送されていた連続ドラマ『仮面ティーチャー』に草薙圭吾 役で出演しました。
先日は最終回(第12話)が放送されました。
●あらすじと感想
華空学院高校の不良たちを襲ったニセモノの仮面ティーチャーの正体は、人狼兄弟と呼ばれる兄・犬神 一郎(町田啓太さん)と弟・二郎(野替愁平さん)の2人組だった。黒の仮面ティーチャーである草薙圭吾(ジェシーさん)は、人狼兄弟に打ちのめされてしまう。
後日、生徒を率いて反乱を起こした岬智也(菊田大輔さん)と、彼と過去に因縁があった武原金造(菊池風磨さん)が真っ向対決。しかし、金造はあえて拳を封印し、岬の心の闇を取り払う。そこへ人狼兄弟が現れる。陰で彼らに指示を出していた岬は、もうやめるように言うが、人狼兄弟は「俺たちは国から暴れることを許されてんだ!」と言い放ち、暴走を始める。それに立ち向かう金造と、獅子丸(岸優太さん)、コータロー(前田公輝さん)、リョータ(栁俊太郎さん)、ボン(京本大我さん)らM4だったが、全く歯が立たない。
草薙が無理を押して病院から抜け出して、黒の仮面ティーチャーとして駆けつける。荒木剛太(藤ヶ谷太輔さん)も仮面ティーチャーとして生徒を守るために参戦する。苦戦を強いられたものの、生徒たちの応援もあり、2人の仮面ティーチャーは人狼兄弟を倒した。特別授業は成功したのだ。
学校の秩序を守るために“仮面ティーチャープログラム”に頼って剛太のやり方に苦言を呈していた校長・菅原健太郎(志賀廣太郎さん)だったが、暴力ではなく心で生徒を動かした剛太を認めたようだ。更生施設に戻されることになった岬は、金造と和解した。
2年C組では再び進路希望調査が行われた。進路希望調査の紙を丸めて剛太に投げつけ「うぜぇ」と言い放つ金造だが、その紙にはきちんと進路希望を書いていた。それは“教師”だった。バイクの免許も取ろうと思ってると言う金造は、剛太に仮面ティーチャーになる方法を尋ねる。正体を明かしてはいけない剛太はとぼけるが、その様子を見て金造は微笑んだ。
仮面ティーチャープログラムの生みの親である教育省学校政策局局長・飯倉塁(斎藤工さん)は、電話で剛太に仮面ティーチャーの新しい形のための素晴らしいデータが取れたと伝える。剛太は、荒れた学校に抑止力として仮面ティーチャーは必要としながらも、「暴力は暴力しか生まない。だから俺は生徒を信じて、心と心でぶつかっていこうと思います」と言う。それに対し飯倉は「君は今の教育会の光かもしれないな。ただ覚えていてほしい。現実はそれほど甘いものではない。光がまばゆければまばゆいほど、影も大きくなる。それは闇となり君に襲いかかってくる、光を消さんと。それに君が耐えられるかどうか」と忠告する。剛太は「耐えてみせます。それが俺の仮面ティーチャーとしての覚悟です」と答え、仮面を見つめるのだった…。
以前「世の中には心の底が腐ったどうしようもない本当の“クズ”っていうのがいるんだ」と言っていた草薙ですが、剛太の影響を受けて、少しだけ不良たちを信じることにしたようです。仮面ティーチャー2人が揃ってキックをして人狼兄弟を倒す場面がカッコよかったです。
“間違いに気づけばいつだってやり直せる”という剛太の持論が印象的でした。恐らく本当のクズはそもそも間違いに気づくことができないでしょうし、指摘されても認めないでしょう。本作で登場した人狼兄弟が仮に生徒として剛太の前に現れたらどうなっていたのでしょう。それが飯倉の危惧する“現実”なのかもしれません。
なにはともあれ、剛太のように、笑顔のために希望のために、闇を抱える生徒がいる限り闘い続けるような教師が実際に存在することを願うばかりです。