- 2014年12月30日
能年玲奈さんは、NHK連続テレビ小説の第88シリーズの作品『あまちゃん』にヒロイン・天野アキ 役で出演しています。
先週は第1週「おら、この海が好きだ!」が放送されました。
●あらすじと感想
2008年夏、東京で生まれ育った高校生の天野アキ(能年玲奈さん)は、初めて母・春子(小泉今日子さん)の実家がある岩手県北三陸市を訪れる。春子は高校生のときに家出同然で上京したきりだったが、幼馴染の大向大吉(杉本哲太さん)から母・夏(宮本信子さん)の危篤の知らせを受け、半信半疑でアキを連れて24年ぶりに帰省したのだ。しかし、夏の危篤は嘘で、北三陸の町を活気づけるため、春子を海女にしようとする大吉らによる画策であった。
24年ぶりに顔を合わせた夏と春子はぎくしゃくしたままだ。口論の末、海女を継ぐ気は無い春子は早々に東京に戻ろうとするが、アキは初めてのものであふれる北三陸市に興味津々で帰りたがらない。祖母・夏になついているアキは、夏から海に潜ることを勧められたが、泳ぎも素潜りも苦手だと告白。しかし、夏ら海女たちの勇姿に感激したことと、過疎化が進む北三陸の現実を知ったアキは、地味で暗く目立たなくて引っ込み思案なこれまでの自分と決別すべく、海女になることを決意する。
海女になることの厳しさを知る春子は最初は反対するが、やってみないとわからないと主張するアキに納得。2学期になったらきちんと学校に行って、勉強頑張って卒業することを条件に、夏休みの間だけ海女になることを許した。夏はアキのために、かつて春子が着ることになっていた海女の作業着を用意した。こうして24年ぶりに、16歳の新人海女が誕生するのだった…。
自分で自分の殻を壊そうと、誰かに背中を押されるのではなく、自分の力で海に飛び込んで、地味で暗くてぱっとしない自分を海の底に置いてきて生まれ変わったアキ。ドラマタイトルの『あまちゃん』には、海に潜る“海女さん”の意味と「人生の甘えん坊、“甘ちゃん”だったヒロインが成長していく」という意味が込められているそうです。ドラマの舞台・北三陸市は架空の町ですが、ロケは岩手県久慈市を中心に行われています。
宮藤官九郎さんの脚本によるオリジナルストーリーで、宮藤さんがNHKで脚本を手がけるのは、連続テレビ小説以外も含めて初めてだそうです。今のところ、朝ドラの視聴者層を意識してか、いわゆるクドカンワールドは控えめな感じですが、後半に予定されている「東京編」では、アイドルグループを扱う内容になるそうなので、結構はじけてくるのではないかと勝手に予想して期待しています。
ヒロイン・天野アキ 役の能年玲奈さんは、今作がテレビドラマ初主演となります。みずみずしさがあって、ピュアでフレッシュな魅力にあふれていて、笑顔も輝いています。アキの成長とともに能年さんもさらに輝きを増していくことでしょう。