プロポーズ大作戦 スペシャル

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一昨日は2007年4月16日から2007年6月25日までフジテレビ系列の毎週月曜夜9時枠にて放送されていた連続ドラマ『プロポーズ大作戦』の続編であるスペシャルドラマが放送されました。
●連続ドラマの簡単なあらすじ
幼馴染みの吉田礼(長澤まさみさん)に思いをずっと伝えられなかった岩瀬健(山下智久さん)は、礼と新郎・多田哲也(藤木直人さん)の結婚式当日、スライド写真を見ながら、過去をやり直したいと強く願った。見るに見かねた妖精(三上博史さん)は、健を写真の時代に戻してくれて、健は必死に過去の不甲斐ない自分を変えようと努力した。
しかし、一度目で出来なかったことは簡単にやり直せるわけもなく、空回りの繰り返しで次々とチャンスを逃していった。
そして、過去をやり直しても、結局自分は自分でしかないんだと気付いた健は、過去を嘆く今よりも、今を変えようとする未来への意志が一番重要なんだと悟り、現在、つまり結婚式当日に戻る。
友人代表のスピーチで、健はついに礼への思いを伝えることに成功。それは、状況やタイミング、常識や体裁を言い訳にし続けてきた健が、初めて自らの殻を破った瞬間でもあったのだ。健はその場を立ち去るが、それを聞いた礼は、自分の本当の気持ちに気付いて、多田を置いて、ウエディングドレスのまま健を追いかけて駆け出す。一方、タクシーに乗った健だったが、車がエンストし、健はタクシーを押すはめになる。そこへ「ケンゾー!」と呼ぶ声がする。声の主は礼だ。名前を呼ばれて振り返った健は笑顔に…。
●スペシャルの導入部のあらすじと感想
結婚式を抜け出した礼と健は、そのまま2人で海へ行く。ロマンチックな雰囲気になると思いきや、いつものように言い合いになる2人。でもお互いに謝って抱擁して、キスを交わしそうになった時に、波が2人の足元に押し寄せ、礼のハイヒール片方がさらわれてしまう。健はすぐさま必死に探すが見つからない。ぐずる礼を背負って健が歩き出す。「あった!ってカッコよく見つけてくれたら、すぐにでもお嫁さんになってあげたのに」と言う礼に、健は「いつか世界中の海探し回って、あのハイヒール見つければいいんだろ」と答える。
それから1年後、2人は気持ちが通じ合っていても、次の一歩が踏み出せずにいた。
そんな中、奥エリ(榮倉奈々さん)とツルこと鶴見尚(濱田岳さん)の結婚式がハワイの海辺の教会で行われることになり、健、礼、そして榎戸幹雄(平岡祐太さん)らが集まった。
ところが、定刻になっても式がいっこうに始まらない。健たち3人が控え室でツルに事情を聴き出すと、朝起きたらエリの姿がなく、「ツルが私のことを本当に思っているのかわからなくなっちゃった。ゴメンね」との置き手紙があったとのこと。
参列者に謝り続けるエリの両親や落ち込むツルの痛々しい姿を見て、1年前の自分たちのした事をダブらせずにはいられない健。エリは日本に帰ってしまったことが判明した。健が幹雄と一緒に結婚式の時に流すはずだったスライド写真を見ながら、自分の思い出とともに、エリ一筋だったツルが幸せにならないのはおかしい、どうにかしてやりたいと強く願った時、久しぶりにあの妖精が現れた。相変わらず礼との関係について煮え切らない健にあきれ、説教をする妖精だったが、ツルのことをなんとかしてやりたいという友情に免じて、健を過去にタイムスリップさせてくれるのだった…。
今回、健は、親友・ツルのために東奔西走しました。でも、実際は、他人の為に動いていたことが結果として自分の為にもなっていたというところが興味深かったです。エリとツルの間に起こった出来事と重ね合わせて、煮え切らない健と礼の微妙な関係にも変化が生じ、進展がみられていく過程が面白かったです。
1年前、式場で礼の両親がどんな思いをしていたのかも、今の自分たちのことをどう思っているのかも怖くて訊けないでいた健。そんな健がエリとツルの問題を目の当たりにして、精神的に成長を遂げ、礼の両親に会って謝罪し、礼への正直な気持ちを打ち明けます。
結婚する気ゼロと言っていた幹雄も、電話で恋人に「ちょっと結婚っていいなあと思ってさ…」と話すという変化もみられました。
思いが純粋で真っ直ぐでも、言葉にしないと伝わらないこともある、そんなことを感じさせてくれるドラマでした。