ステキな金縛り (深津絵里さん)

fukatsu02
深津絵里さんは、三谷幸喜さんの映画監督5作目となる『ステキな金縛り』に弁護士・宝生エミ役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
失敗が続いて後がない崖っぷち弁護士の宝生エミ(深津絵里さん)は、妻殺しの容疑で逮捕された矢部五郎(KANさん)の弁護を担当することになる。勝てる見込みのない裁判と思われたが、矢部は無実を主張し、完璧なアリバイがあるという。それは事件当夜、旅館「しかばね荘」の一室で落ち武者の幽霊にのしかかられ、金縛りにあっていたので動けなかったというものだ。弁護士事務所のボス・速水悠(阿部寛さん)から「嘘ならもっとマシな嘘をつくだろう」と言われるエミだったが、にわかには信じられない。
そんな中、エミはしかばね荘に調査に行き、落ち武者の幽霊・更科六兵衛(西田敏行さん)と実際に会う。驚きながらもすぐに現状を受け入れたエミは、彼を証人として法廷に召喚する決心をして本人の許可を取ることにも成功した。ところが、六兵衛の姿はエミには見えるのだが、誰にでも見えるというわけではなかった。むしろ見えない人の方が多いらしい。そんな2人の前に、一切の超常現象を認めない敏腕で堅物な検事・小佐野徹(中井貴一さん)が立ちはだかるのだった…。

笑いあり、心温まる場面ありの面白い作品でした。
うがった見方をすれば、笑いもストーリーも予定調和な感じではありますが、王道的な小ネタが絶妙なタイミングで挿入されていて、幽霊が見える条件など、話も一工夫されていて素直に楽しめました。
そして、なんといっても出演陣が豪華です。メインキャストはもちろんのこと、いわゆるちょい役のキャストも名だたる俳優さんたちが出演していて存在感がありました。
人間の死の扱いが軽すぎる気もしましたが、幽霊が登場するコメディなので気にするほどのことではないでしょう。
個人的に気に入ったのは、エミの成長物語としての要素もあった点です。ネタバレになるので多くは語りませんが、エミは証言の信憑性を問われ窮地に立たされます。諦めそうになるエミに対し、六兵衛が話した「戦の勝ち負けは、最後までわからぬもの」、「自分が信ぜずして、ほかの誰が信じよう」といった言葉が印象的でした。
親子愛に関する描写には賛否両論あるところでしょう。確かに描き方が中途半端な気もします。他にも突っ込みどころがいろいろあります。でも、ある意味あり得ないことだらけだったものがきちんと1つにまとまって、すっきり完結するところは見事だと思いました。
エンドロールに出る写真も遊び心満載で面白かったです。エンドロールだけに登場する俳優さんもいたりするので、劇場でご覧になる方はお見逃しのないようお気をつけください。