風のガーデン (緒形拳さん)

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緒形拳さんは、毎週木曜夜10時フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『風のガーデン』に白鳥貞三 役で出演しています。
一昨日は第1話が放送されました。
●あらすじと解説と感想
白鳥貞美(中井貴一さん)は東京の有名医大病院の麻酔科准教授である。死期の迫った患者を楽にする緩和医療のエキスパートでもある貞美は、手術の他にも、救急外来の患者の処置や学生への指導と多忙な日々を送っていた。そんな中、久しぶりに姉・谷口冬美(木内みどりさん)の家を訪ねた貞美は、亡き妻・冴子の七回忌まで間もないことを聞く。貞美は6年前に父・貞三(緒形拳さん)から勘当されて以来、富良野には帰っておらず、娘のルイ(黒木メイサさん)や息子・岳(神木隆之介さん)にもそれ以来会っていなかった。ルイや岳の近況を冬美から知らされた貞美は、内心ではとても気になっていた。
そんな矢先、近ごろ体調に異変を感じていた貞美は、内科で血液検査を受け、誰もいない手術室で、自らの腹部エコーを撮る。すると、そのエコー写真には、癌らしき黒い塊が写っていた…。

10月5日、緒形拳さんが永眠されました。謹んで哀悼の意を表します。
このドラマの撮影は9月28日にクランクアップしていて、緒形拳さんの生前最後の作品となりました。番組タイトルの題字は、書展を開いた経験もある緒形拳さんによるものです。
脚本は倉本聰さんで、『北の国から』シリーズ(1981年 – 2002年)、『優しい時間』(2005年1月 – 3月)に続き、富良野を舞台にした連続ドラマは三作目となります。倉本聰さんが、富良野を舞台にした連続ドラマは最後になるかもしれないとおっしゃっていることから、“富良野三部作”の最終章という捉え方もあるようです。テーマは「人が最期に還る場所」です。
死を目前にした貞美が、家族の絆をどう再生していき、どのような最期の時を迎えるのかが気になります。
日本を代表する個性派俳優・緒形拳さんの最後の出演作としても注目していきたいと思います。