Disney’s クリスマス・キャロル

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映画『Disney’s クリスマス・キャロル』は、ロバート・ゼメキス監督がチャールズ・ディケンズ氏の小説を映画化した作品です。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
クリスマスを軽蔑しきっているエベニザー・スクルージは、冷酷無慈悲、エゴイスト、守銭奴で、みんなから嫌われている。クリスマス・イブの夜、そんな彼の前に、かつての事業パートナーで、7年前に亡くなったジェイコブ・マーレイの亡霊が現れる。マーレイの亡霊は、生前の冷酷さのせいで、あの世に行ってからそのつけを払っている悲惨な自分の身の上を話し、スクルージが自分と同じ運命をたどらないよう、新しい人生へと生き方を変えるため、3人の精霊がこれからスクルージの前に出現すると告げる。
そして、スクルージの前に順番に、過去、現在、未来のクリスマスの精霊が現れ、それぞれの時代にスクルージを連れ出すのだった…。
スクルージが精霊たちによって、過去の素朴な心を思い出し、現在の無慈悲な行いを反省し、未来の不幸で悲惨な自分の姿に衝撃を受け、生き方を見つめ直すというある意味シンプルな教訓物語です。オーソドックスで単純な展開なので、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。人は変わることができるというテーマとともに、他人にもっと興味を持ち、思いやりのある行動をとることができれば、他人はもとより自分にもきっと良いことが訪れるという希望に満ちたメッセージが込められています。
私は3D版を鑑賞したのですが、3Dで観ることを前提としたような演出が多くあって、臨場感あふれる映像となっていました。CG技術も圧巻で、ロバート・ゼメキス監督自身がCGアニメーション映画『ポーラー・エクスプレス』の時に開発した映像技術“パフォーマンス・キャプチャー”を、さらにたくさんの改良を加えて使ったそうです。“パフォーマンス・キャプチャー”は、体の動きと顔の表情を同時にデジタル化するシステムで、しぐさはもちろんのこと、目の動きまで俳優の演技をすべてキャラクターに反映させることができるそうです。そういう意味では、主役のスクルージをはじめ、過去の姿や精霊など計7役をこなしたジム・キャリーも凄いと思いました。

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