八重の桜 (生瀬勝久さん)

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生瀬勝久さんは、毎週日曜夜8時NHK総合にて放送されている大河ドラマ『八重の桜』に勝麟太郎(=勝海舟)役で出演しています。
先日は第8回「ままならぬ思い」が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
京では倒幕を目指す攘夷派の不逞浪士を取り締まるため、剣が立つと評判の壬生浪士組(=後の新選組)を会津藩のお預かりとした。こうした動きに危機感を持った長州派の公家たちは、松平容保(綾野剛さん)たち会津藩を都から追い出すため、孝明天皇(市川染五郎さん)の名を使って「江戸に戻り、一橋公を励まして攘夷をさせよ」という勅書を容保へ送る。しかし容保は、孝明天皇の真筆により、それが孝明天皇の望むところではなく、会津を都から追い出して朝廷を意のままに操ろうとする者の企みであることを知る。会津を最も頼りにしているとも書かれていて、それを読んだ容保は涙を流し、守護職への責任感をさらに強めていく。そんな容保に西郷頼母(西田敏行さん)は京都守護職を退任するよう改めて懇願。容保は「会津家訓十五箇条」第1条を理由にそれを拒否。頼母に蟄居を命じるのだった…。
山本八重(綾瀬はるかさん)、八重の幼馴染・高木時尾(貫地谷しほりさん)、佐川官兵衛(中村獅童さん)、山川大蔵(玉山鉄二さん)、孝明天皇、容保、頼母など、それぞれの“ままならぬ思い”が描かれていて興味深かったです。特に藩の存続を第一に考えた頼母と、将軍家に忠誠を尽くすという家訓に重きを置いた容保のそれぞれの思いが切なかったです。
そして、勝麟太郎(生瀬勝久さん)が山本覚馬(西島秀俊さん)に話した次のような言葉が印象的でした。
「戦はしねえがいい。 だが、攘夷もできず開国もせず、その場しのぎの言い逃ればかりしてちゃどうにもならねえわさ。一敗地にまみれ、たたき潰されてそこから這い上がりゃ、10年後、100年後、この国もちっとはましになるだろうよ」
「人斬りに人斬りぶっつけちゃ切りがねえ」「考えて、考えて、考え抜いてみろ!象山先生(=佐久間象山)も死んだ寅次郎さん(=吉田松陰)も、遠い先の日本の事まで思い描いていたぜ」
なんだか現代にも通じるメッセージを感じました。