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X-MEN (ジェームズ・マカヴォイ & ミヒャエル・ファスベンダー)

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『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』(X-Men: First Class)は、映画『X-メン』シリーズの5作目であり、1~3作目の前日譚にあたります。
ジェームズ・マカヴォイは、後にプロフェッサーXとなるチャールズ・エグゼビア役で、ミヒャエル・ファスベンダーは、後にマグニートーになるエリック・レーンシャー役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
第二次世界大戦中の1940年代、ユダヤ人の少年エリック・レーンシャー=後のマグニートーは、ナチスによって家族と引き裂かれそうになった際に金属を操る能力の片鱗を見せた。それに目をつけたシュミット博士=セバスチャン・ショウ(ケヴィン・ベーコン)は、エリックの目の前で母親を殺すことで彼の能力を引き出させ、彼をモルモットのように扱って能力の研究を始める。
一方、裕福な家庭で育った少年チャールズ・エグゼビア=後のプロフェッサーXは、彼の家に食料を盗みに忍び込んできた少女レイヴン・ダークホルム=後のミスティークと出会い、自分以外のミュータントが存在することを知る。チャールズは離れた相手の精神に感応できるテレパシー能力の持ち主であり、レイヴンは変身能力の持ち主だったのだ。その後、チャールズはオックスフォード大学へ進学して遺伝子工学を学び、大学教授となり、レイヴン(ジェニファー・ローレンス)はチャールズと兄妹同然に育った。
1960年代、チャールズとレイヴンはCIAの女性モイラ・マクタガート(ローズ・バーン)と、さらに獣の脚と明晰な頭脳を持つ若き科学者のハンク・マッコイ(ニコラス・ホルト)=後のビーストと出会う。その頃エリックは、米ソ両軍の背後で暗躍しているショウの消息を探し求めていた。エリックは母親を殺したショウにずっと復讐心を抱き続けていたのだ。やがて、チャールズとエリックは運命的な出会いを果たすのだった…。

過去作では、プロフェッサーX率いる、人類との共存を望む側であるX-MENと、マグニートー率いる、人類支配を企む側であるブラザーフッドという、ミュータント同士の対立がドラマの軸になっていました。本作では、この対立するプロフェッサーXとマグニートーが親友だった青年時代が描かれ、それはX-MEN誕生の秘密に迫るお話となっています。
『X-メン』と『X-MEN2』の監督を務めた、いわばシリーズの生みの親であるブライアン・シンガーが製作者として復帰し、監督は『キック・アス』のマシュー・ヴォーンが務めています。
アクションはもちろんのこと、チャールズとエリックを軸に人間ドラマが掘り下げられているのも見どころでしょう。冷戦時代のキューバ危機といった史実を絡めながら描かれているのも興味深かったです。
生まれも境遇もまったく異なり、相容れない考えを持つチャールズとエリックですが、特別な力を持つ者同士で、お互いの孤独を理解できたからこそ親友となり得ました。米ソ冷戦を利用して、人類を支配するどころか滅ぼそうとする巨悪・ショウ。そんなショウが率いるヘルファイア・クラブに立ち向かうために2人は協力し合って、世界各地のミュータントを仲間に迎え入れていきます。まだ若くて慢心する面もあったといえるチャールズは、エリックにより、世の中にはテレパシー能力をもってしても理解できない思いが存在することを思い知ることになります。2人がやがて袂を分かち敵対することになるというのは、シリーズファンなら周知の事実なのですが、その過程は心を揺さぶります。また、マグニートーが人類を憎む原因、プロフェッサーXが車イスの身になってしまう理由、マグニートーが被るマスクの真実なども描かれるので、ファンにはたまらないことでしょう。ちらっとですが、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)や過去作バージョンのミスティーク(レベッカ・ローミン)も登場します。チャールズが「将来はハゲるかも」と言っていたのには笑ってしまいました。将来にあたる過去作では、チャールズ=プロフェッサーXは見事にハゲています。
エリックは最初、怒りが頂点に達していないと大きな力を発揮することはできませんでしたが、あることをチャールズによって教えられ、怒りに身を任せなくても大きな力を発揮することができるようになりました。それは後に最大の敵となるエリックの力をチャールズ自らが引き出してしまったことになりますので、なんとも皮肉なものです。特殊な力を人類との共存に活かすことで平和をもたらそうとするチャールズと、「人間は我々に何も与えない」と悟って人類を力で支配する思想へと移行していくエリック。そんな対照的な2人の葛藤の他にもビーストやミスティークをはじめとする未熟なミュータントたちの苦悩も描かれ、いろいろと考えさせられました。そして最も考えさせられたのは、ミュータントを恐れて排除しようとする人類の心の狭さ、心の弱さです。そういう意味では、エリックに心情的に肩入れしたくなる面があるともいえるかもしれません。
本作を新3部作の1作目とする構想があるようです。ヴォーン監督が「続編で車イスに乗ったチャールズの代わりにマグニートーと直接戦う新たなキャラクターが1人登場するだろう」と語ったとも言われていて、否応なしに期待が膨らみます。

ジェームズ・マカヴォイの主な出演映画としては、『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』、『ラストキング・オブ・スコットランド』、『ペネロピ』、『つぐない』、『ジェイン・オースティン 秘められた恋』、『ウォンテッド』、『終着駅 トルストイ最後の旅』などがあります。

ミヒャエル・ファスベンダーの主な出演映画としては、『300 < スリーハンドレッド>』、『エンジェル』、『イングロリアス・バスターズ』、『センチュリオン』、『ジョナ・ヘックス』などがあります。

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Category: 映画

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