トリック劇場版 ラストステージ (仲間由紀恵さん & 阿部寛さん)

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『トリック劇場版 ラストステージ』は、 『TRICK(トリック)』シリーズの劇場版第4作でありシリーズ完結編です。
仲間由紀恵さんは山田奈緒子 役で、阿部寛さんは上田次郎 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
日本科学技術大学理工学部の教授・上田次郎(阿部寛さん)は、村上商事レアアース事業部の加賀美慎一(東山紀之さん)から、ムッシュム・ラー村の奥地に眠るレアアースの採掘のために力を貸してくれれば研究資金を提供するという話を持ちかけられる。なんでも採掘権を得るメドが立ったのだが、その地域に住む部族が立ち退きに応じず、それは彼らが信奉する呪術師のボノイズンミ(水原希子さん)が「聖なる土地を他の者に渡すわけにはいかない」と言っているせいらしいのだ。ボノイズンミの、未来を予知したり時には人を呪い殺したりするという不思議な力のトリックを見破ってインチキを暴き立てれば、その権威は失墜して部族も立ち退きに応じるであろうということで、天才物理学者・上田に白羽の矢が立ったのだ。
上田は説明を受けた後、ボノイズンミの予言通りにレアアース事業部長の有田雄一(石丸謙二郎さん)が亡くなるのを目の当たりにする。怖くなった上田は、いつものごとく自称超売れっ子天才美人マジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵さん)に力を借りることにする。もちろん依頼の内容は全く伏せて、タダで海外に行ける用事があると言って奈緒子を釣る。まんまと話に乗って上田と加賀美と一緒に赤道スンガイ共和国に同行した奈緒子は、現地で金属鉱業の資源開発者・川島治道(中村育二さん)や大学病院で伝染病の研究をしていた医師・谷岡将史(北村一輝さん)たちと会う。そして何の因果か、事件の捜査で来たと言う警視庁公安部の刑事・矢部謙三(生瀬勝久さん)と秋葉原人(池田鉄洋さん)も合流するのだった…。
2000年に深夜ドラマとしてスタートした『トリック』。本作は約14年間続いたシリーズの幕を閉じる集大成となっていました。斬新な謎解きの面白さと、濃いキャラクター、独特の世界観が健在で面白かったです。それだけに、これで完結とはいまだに信じられません。
今回も小ネタが満載でした。村上商事絡みの村上ショージさんネタに始まり、特に多用されていたのは、お笑いトリオ・ダチョウ倶楽部のネタでした。少しだけですが、ご本人たちも登場しました。
レギュラー陣はもちろんのこと、ゲストの登場人物も個性的でした。特に谷岡はいわゆる“オネエ”で、上田への眼差しや接し方が面白かったです。以前に矢部の後輩刑事だった石原達也(前原一輝さん)や、『警部補 矢部謙三2』で登場した警視総監の娘・御手洗未来(畠山彩奈さん)も少しだけ登場していて、私のようなシリーズファンにとっては嬉しい演出でした。
今回もおなじみのナレーションでスタート。これまたおなじみの、インチキ霊能力者のトリックを次々と暴き立てた事でも知られているフーディーニのエピソードですが、今回新たにスポットが当てられたのは、彼の死に際とその後の妻のお話でした。「もし死後の世界があったら、一年後、必ず方法を見つけ出しておまえに連絡を取るから、その声を聞き逃さないでほしい」という言葉を妻に残して亡くなったフーディーニ。妻は一年後、霊媒師たちを集めてフーディーニの霊が降りてくるのを待ったが、彼が連絡を取ってくることはなかったという物悲しいエピソードでした。そしてその話が本作のラストで、上田の行動に繋がっていてなんとも感動的でした。
伏線の張り方も見事でした。空港で加賀美の娘が唱えていたおまじないは、さることながら、特に奈緒子がひっかかったテレビのドッキリ番組の話が単なる面白エピソードに終わらず、ラストの伏線にもなっていたのは凄いと思いました。
大きな火の玉の正体やシャーマンの原理を解明する上田に、霊能力者の本当の役割に気づく奈緒子。今回も2人の独特なコンビネーションが絶妙でした。そして、そんな上田と奈緒子の最初の出会いを彷彿とさせるシーンで物語は幕を閉じました。その後、上田は奈緒子に餃子とお寿司を死ぬほどおごったのでしょうか。何事もなかったかのように、シリーズがまた復活してくれることを望みます。

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