トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

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『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(原題: Transformers: Dark of the Moon)はマイケル・ベイ監督による実写映画『トランスフォーマー』シリーズの第3作です。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
1969年7月20日、アポロ11号は月面着陸に成功し、ニール・アームストロングとエドウィン・オルドリンは人類で初めて月に降り立った。しかし全世界が見守ったこの歴史的偉業の陰で、NASAとアメリカ政府は、ある事実を隠していた。実は月の裏側には、彼らよりも先に未知の宇宙船が不時着していたらしく、その宇宙船の残骸が存在していたのだ。極秘扱いでその残骸から研究が進められたが、真の解明は果たせずにプロジェクトは頓挫した。
時は過ぎ現代。金属生命体であるトランスフォーマーの存在が公となって以来、善のトランスフォーマー集団オートボットは民間人たちとの間に問題を抱えながらも人類との同盟を続けていた。同盟を結ぶ際に、地球外生命体に関することは一切隠し事をしないという約束をしていたが、アメリカ政府は月の裏側のことは伝えずに隠し続けていた。そのことを後から知ったオートボットのリーダーであるオプティマス・プライムは憤慨する。
一方、事実上人類を2度も救ったサム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)は、大統領に勲章までもらったものの、大学を卒業しても就職できず、就職活動のためワシントンに出て、新恋人であるカーリー・スペンサー(ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)の部屋に住まわせてもらう形で同棲していた。不本意ながら、カーリーの勤め先の会社社長であるディラン・グールド(パトリック・デンプシー)のコネでやっと就職できたサムは、会社でジェリー・ワン(ケン・チョン)という妙な社員に付け回される。サムに半ば強引にある情報を提供したワンは、悪のトランスフォーマー軍団ディセプティコンのレーザービークによってビルから落とされ亡くなった。サムもまたレーザービークたちに襲われ、悪夢のような出来事が再び起こり始めるのだった…。

本作はアポロ計画陰謀論を元に40年前の米ソの宇宙開発競争も絡ませながら物語が展開されています。アポロ11号の宇宙飛行士だったエドウィン・オルドリンをはじめ、実在の人物が多数登場していて、物語に説得力を持たせていました。
月の裏側で発見されたものが、実はある目的を達成するための装置になるという展開や、オプティマスとセンチネル・プライムの関係、センチネルとメガトロンの関係など、面白い要素は多々ありますが、ストーリー自体は正直大味です。でもそれを補って余りあるほどに映像の迫力が凄いので、満足感はあると思います。そういう意味でも3Dで鑑賞した方がいい作品といえるでしょう。本作は、ジェームズ・キャメロンの強い勧めで、『アバター』で使用されたフュージョン・カメラ・システムを用いて撮影されたそうです。
残念だったのは、本作でヒロインが変更されたことです。私は別にミカエラ・ベインズを演じたミーガン・フォックスのファンというわけではありませんが、前2作でサムと生死を共にしたミカエラが、別れたという説明だけで登場しなくなってしまったのはなんだか寂しかったです。どうやらミーガンと製作総指揮のスティーヴン・スピルバーグとの間でもめごとがあって、降板ということになったようです。
個人的に嬉しかったのは、本作でもシーモア・シモンズ(ジョン・タトゥーロ)が登場したことです。第1作では嫌味で傲慢な態度でいけ好かない野郎でしたが、前作ですっかり好きになってしまいました。前作ではセクター7が解散して実家の肉屋兼惣菜店を切り盛りしていたシモンズですが、これまでの経験を綴った自叙伝を出版してベストセラーとなり、本作ではレストランを経営する大富豪へとのし上がっていました。今回もシモンズはサムからディセプティコンの暗躍を聞かされ、全面的にサムに協力します。
なにはともあれ、頭を空っぽにして楽しむには最適な映画だと思います。