三銃士 (オーランド・ブルーム)

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映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(The Three Musketeers)は、アレクサンドル・デュマ・ペールの小説『三銃士』を、『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督が映画化した作品です。
オーランド・ブルームは、悪役のバッキンガム公爵を演じています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
17世紀のフランス。立身出世を夢見て田舎から花の都パリにやって来た青年ダルタニアン(ローガン・ラーマン)は、無鉄砲で気が強く向こう見ずな性格が功を奏したか、成り行きでアトス(マシュー・マクファディン)、ポルトス(レイ・スティーヴンソン)、アラミス(ルーク・エヴァンス)ら三銃士の仲間となる。
一方、フランスの転覆を目論み、混乱に乗じて権力を手にしようと画策する宰相のリシュリュー枢機卿(クリストフ・ヴァルツ)は、女スパイのミレディ・ド・ウィンター(ミラ・ジョヴォヴィッチ)にある工作活動をさせる。
ダルタニアンは、パリで出会った王妃の侍女であるコンスタンス・ボナシュー(ガブリエラ・ワイルド)に一目惚れする。コンスタンスはダルタニアンと三銃士たちにアンヌ王妃(ジュノー・テンプル)の首飾りを取り戻してほしいとお願いする。
かくして、ダルタニアンと三銃士たちは王妃の首飾りがあるイギリスへ向かう。彼らの前には事件の鍵を握るバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)とミレディ、さらにリシュリュー枢機卿の従者で護衛隊隊長であるロシュフォール(マッツ・ミケルセン)が立ちはだかるのだった…。
これまでにも幾度も映像化や舞台化がされている冒険活劇『三銃士』。本作は多分その中のどれよりも派手でエンターテインメント性を重視した作品といえるでしょう。
本作の見どころは何と言ってもアクションシーンです。剣を交える対決はもちろんのこと、レオナルド・ダ・ヴィンチが残していた設計図をもとに完成させたという設定で登場する大飛行船による空中バトルも見ごたえがありました。また、ドレスをまとったミレディの戦闘シーンも印象的でした。
本作は3Dも効果的に使われていました。2D映像の変換ではなく、最初から3Dを想定してロケ地選びやセットをデザインし、8台の3Dカメラを駆使して撮影に臨んだそうです。3Dによってアクションシーンも迫力が増していましたし、実際の世界遺産でも撮影されたという宮殿などでのシーンも圧巻で、臨場感やリアリティが増していました。
アンダーソン監督の私生活のパートナーにして映画『バイオハザード』シリーズの“顔”でもあるミラ・ジョヴォヴィッチの妖艶でしたたかな悪女役や、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのオーランド・ブルームによる自信家で不敵な悪役、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のローガン・ラーマンによる無鉄砲でやんちゃな青年など、俳優陣の頑張りも見どころの1つでしょう。
ストーリー自体は予定調和といった感じで大味なのですが、友情、闘い、ロマンス、笑いなどの要素が詰まっているので、頭を空っぽにして楽しむには最適な映画だと思います。