天使と悪魔 最終回 (渡部篤郎さん)

atsuro04
渡部篤郎さんは、テレビ朝日系列の毎週金曜深夜の「金曜ナイトドラマ」枠にて放送されていた連続ドラマ『天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-』に茶島龍之介 役で出演しました。
一昨日は最終回(第9話)が放送されました。
●あらすじと感想
新聞記者・朝田希美(吉川麻美さん)が階段から突き落とされて死亡する事件が発生。その直後、どういうわけか警視庁未解決事件匿名交渉課の廃止が突然決まる。納得のいかない蒔田ヒカリ(剛力彩芽さん)は理由を探ろうとするが、東京地方検察庁の検事・阿野忠臣(荒川良々さん)からも弁護士・茶島龍之介(渡部篤郎さん)からも「今後も警察官を続けたかったら、もうこの件には関わるな」と言われてしまう。
そんな中、茶島は、10年前に自分が検事として最後に担当した、事務官・牧慶子(棚橋唯さん)が殺害された事件を洗い直していた。当時、被疑者として浮上した交際相手・高塔櫂(太賀さん)は、担当検事だった茶島の前で罪を認めたものの、別の被疑者・井手鉄郎(大谷幸広さん)が現れたことで不起訴処分になる。その際、茶島に代わって担当検事となったのは、現在は最高検察庁の特任検事長で、匿名交渉課設立にも関与した神楽坂遼一(宇崎竜童さん)だった。神楽坂は無実を訴え続ける井手を強引に起訴した。
茶島が今になってその事件と向き合うことにしたのは、殺害された希美が10年前の事件について調べていた上に、慶子と同じ場所で殺されたからだ。その頃、ヒカリは捜査一課の宇田川賢(長谷川朝晴さん)から、朝田希美殺害事件がなぜか検察案件となって早くも被疑者が捕まったこと、遺留品の中から10年前の贈収賄事件の調査資料が見つかったとの情報を入手。その後、茶島に取引を持ちかけて情報交換する。茶島によると、その10年前の贈収賄事件を摘発したのはなんと神楽坂だった。茶島は朝田希美殺害事件が発覚してすぐに匿名交渉課が廃止になったのは、掘り返されては困るものがあったのかもしれないと推測。真実を隠ぺいするために検察が嘘の情報を作り上げて、無実の人間を犯人に仕立て上げたのではないかと睨む。真実を知りたいヒカリは、結局、茶島と共に捜査に乗り出すのだった…。

茶島が検事を辞めて弁護士になった理由は、無実の罪で起訴された井手を弁護して救うためでした。しかし、待つことしかできない日々に精神的に消耗して心が潰されてしまった井手は、自ら命を絶ってしまいました。
牧慶子と朝田希美の命を奪ったのは、茶島が睨んだ通り、高塔櫂の仕業でした。茶島とヒカリは、宇田川から提供してもらった希美と高塔の携帯電話の位置情報データをもとに高塔の自白を引き出すことに成功。その際の交渉がまさに“悪魔”と“天使”でした。茶島は「君(=高塔)の罪を隠ぺいした人物を告発し、真実を話せば、君が犯した罪は今後一切問わない」と取引を持ちかけ、ヒカリは「罪を償わない限り、真実がどこまでも追いかけて、あなたを苦しめることになるんですよ。今すぐすべての犯行を認めて罪を償ってください」と言ったのです。高塔は茶島の話になびいて真実を話しましたが、それは茶島の捨て身の罠でした。茶島は高塔の自白の一部始終を録音していたのです。違法捜査によって手に入れた自白には証拠能力はありませんが、その自供をもとに新しい証拠が見つかれば、事件の真相は明らかになると睨んでいたのです。茶島はその証拠をヒカリに託しました。自身が脅迫罪に問われ、弁護士としての信用も失墜することを始めから覚悟していたのです。
神楽坂が高塔を守っていた理由は、10年前、当時はまだ上場していなかったGW不動産の未公開株を巡って、贈賄側の不動産会社関係者と収賄側の政治家が一斉摘発された事件で、神楽坂自体も関わっていたことを隠すためでした。事務官・牧慶子と交際していた高塔は、彼女が所持していた「GW不動産株 譲渡先リスト」をたまたま見つけ、神楽坂の名前があることに気が付いたのです。
その後、神楽坂は、10年前に高塔を不起訴処分にした件及びその他の違法行為について事情聴取を受けることになりました。一方、脅迫罪に問われた茶島ですが、不起訴処分となりました。ヒカリの説得で高塔が自首したからです。事務所に無事戻った茶島は、ソファや机が無くなっていて大騒ぎ。秘書の恵庭茜(中村静香さん)が売り払って退職金代わりに持ち逃げしたのではないかと疑います。もちろんそれは誤解でした。その様子を見たヒカリは、人を信じることやもっと感謝の気持ちを大事にするよう茶島に忠告。茶島は反論しようとしますが、ヒカリは軽くかわして事務所を出ていきました。2人の関係は相変わらずのように見えますが、きっと前よりも信頼関係が深くなっているのでしょう。色々考えさせられるドラマでした。