天使と悪魔 (剛力彩芽さん)

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剛力彩芽さんは、テレビ朝日系列の毎週金曜深夜の「金曜ナイトドラマ」枠にて放送されている連続ドラマ『天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-』に蒔田ヒカリ役で出演しています。
一昨日は第4話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
1年前、山の中で遊んでいた子どもたちが白骨死体を発見。4年前に同窓会に出かけたまま行方不明になった主婦・綿貫香苗(朝倉えりかさん)だった。
警視庁捜査一課の宇田川賢(長谷川朝晴さん)が、同窓会に出席していた麻生琴音(原田佳奈さん)、高田美恵(山崎真実さん)、桜井忍(梅舟惟永さん)から話を聞いたところ、香苗だけ先に帰ったと口を揃える。香苗の夫・道弘(内田滋さん)は、香苗の失踪から5日後に家出人捜索願を出していた。
警視庁未解決事件匿名交渉課の警察官・蒔田ヒカリ(剛力彩芽さん)と弁護士・茶島龍之介(渡部篤郎さん)は、未解決であるこの事件を再調査すべく動き出す。夫・道弘から話を聞いたところ、特別おかしなところはなかったが、茶島は、思い出が詰まっているから辛いとの理由で引っ越したという現在のマンションの間取りに目を付ける。男性の一人暮らしが選ぶようなところではなかったのだ。実際、聞き込み中に茶島は密かに洗面所を調べて化粧品などの女性の影を発見する。
その後の調査で、道弘は会社の受付嬢と付き合っていることが判明する。それから道弘が話していた妻・香苗の人物像が全然違っていたことも判明するが、それはあくまでも自分が疑われないように嘘をついたものだった。失踪した人間の死亡認定には7年かかることから、道弘による保険金目的の犯行である可能性は低いと茶島は判断する。
続いて同窓会にいた同級生・琴音、美恵、忍にも個々に話を聞いたが、3人の話に特に矛盾はなかった。しかし、茶島は3人に引っかかると言う。最初に話を聞いた琴音が、記憶をたどるように話していたのに対し、後の2人はすべての質問に対して迷うことなく返答していた。4年前の細かい出来事を即答するのは、まるで同窓会の夜の出来事を細かく書いた紙があって、それを全員が暗記したみたいだと話す茶島。捜査一課の調べでは、3人の供述に矛盾はなくアリバイは証明された。しかし、もし3人が嘘をついているとしたら、アリバイそのものが怪しくなると茶島は考えるのだった…。
警視庁内に新設された「未解決事件匿名交渉課」に集められたのは、人を疑うことができない“天使”のような警察官・蒔田ヒカリ。そして、嘱託として雇われた、誰も信じない“悪魔”のような天才弁護士・茶島龍之介です。
本作の見どころはやはり“司法取引”でしょう。事件の容疑者や被告が罪を認めたり、共犯者など他人の犯罪事実を明らかにするなどの見返りとして、検察が本人の起訴を見送ったり、裁判での求刑を軽減するシステムです。現状、日本では認められていませんが、真相を暴く手段として、茶島が秘密裏に取引を進めていきます。ヒカリはいわば違法捜査である司法取引の活用には反対です。
今回も茶島は被害者の同級生3人に司法取引を持ちかけることにしました。しかしヒカリは、3人の強い絆を理由に、この事件は司法取引では解決しないと主張。茶島は「追い詰められた人間が選ぶのは、絆よりも保身だ」として実行しました。結果は、ヒカリの予想が当たりました。3人は司法取引に応じなかったのです。
今回は、ヒカリが事件の真実を突き止めました。茶島は一見仲良さそうな4人の関係性を疑っていましたが、ヒカリはそれを中学生時代にさかのぼって調べることで、香苗は仲良しグループの一員ではなく、むしろ、グループの一人をいじめて自殺に追いやった人物だったことを調べて明らかにし、さらに犯人にもたどり着いたのです。犯人はその自殺した女生徒の父親でした。3人が女生徒の命日に香苗を呼んで父親に謝罪させようとしたところ、香苗は反省どころか悪態をつきました。それに耐えきれず父親は香苗を物で殴りつけて殺めてしまったのです。
死体遺棄罪・犯人隠避罪で逮捕された3人を心配するヒカリに対し、司法取引に応じなかったから実刑は確実だと言い放つ茶島でしたが、できる限りのことはしてくれと検事に頼んでおいたことを明かしました。ヒカリの影響でしょうか、茶島もなかなか粋なことをしてくれます。
今後もどのような未解決事件を扱い、2人がどのようにして事件に潜む黒幕を追い詰めていくのか気になります。