天皇の料理番 (黒木華さん)

kurokiharu

黒木華(くろき はる)さんは、TBS系列の毎週日曜夜9時枠にて放送されている日曜劇場『天皇の料理番』に高浜俊子 役で出演しています。
一昨日は第1話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
1904年(明治37年)正月。福井の農村にある秋山家に、3カ月前に仏門に入って修行をしていた次男・篤蔵(佐藤健さん)が破門されて戻ってくる。
何をしても長続きしない篤蔵の将来を案じた父・周蔵は、篤蔵を昆布問屋を営む高浜家の長女・俊子(黒木華さん)の婿養子に出す。
鼻が良い篤蔵は、産地の違う昆布をかぎ分けるなどなかなかの仕事ぶりをみせる。高浜家にも馴染み、俊子の表情にも笑顔がこぼれるようになっていく。
そんな中、鯖江連隊に配達に出かけた篤蔵は、厨房にいた料理担当の軍曹・田辺祐吉(伊藤英明さん)に牛肉のカツレツを食べさせてもらって強い衝撃を受ける。その味が忘れられない篤蔵は、店には商いの売り込みに行くと嘘をついて田辺の元に通い、料理を習うようになる。
篤蔵の微妙な変化を感じ取った俊子は、一抹の不安を覚える。篤蔵の母・ふき(美保純さん)から篤蔵の過去の出来事を聞かされていた俊子は、篤蔵が熱中したものに向かってすべてを捨てて出て行ってしまうのではないかと危惧したのだ。
まもなく俊子の不安は的中してしまう。売り込みに行っていたというのが嘘だと店にばれた篤蔵は、俊子の父・金之介(日野陽仁さん)と喧嘩になる。その後、篤蔵はコックになるために俊子を置いて単身東京へ行ってしまうのだった…。
原作は、大正・昭和時代の宮内省大膳職司厨長(=料理長)を務めた秋山徳蔵氏の人生を描いた、直木賞作家・杉森久英さんの同名小説です。1980年にも同局で連続ドラマ化されていて、その時は堺正章さんが主演を務めました。
料理人を夢見て上京した青年・篤蔵が、明治・大正・昭和と激動の時代を駆け抜けた姿を描いていくようです。第1話では、篤蔵は、兄・周太郎(鈴木亮平さん)の指導教授・桐塚尚吾(武田鉄矢さん)の計らいで、一流西洋料理店・華族会館で働けることになりました。今のところ、正直言って人としてどうしようもない篤蔵ですが、夢が定まったこれからが凄いのでしょう。夢をつかみ取るために、ひたむきに努力して多くの試練に立ち向かっていく篤蔵と、そんな彼を大きな人間愛で支えていく人たちの姿が見られそうで興味深いです。
制作スタッフには、『世界の中心で、愛をさけぶ』、『JIN』、『とんび』を手掛けた石丸彰彦プロデューサー、平川雄一朗監督、脚本家の森下佳子さんの3人が再結集しています。