鈴木先生 最終回 (長谷川博己さん)

hasegawa-hiroki
長谷川博己さんは、テレビ東京系列にて毎週月曜夜10時から放送されていた連続ドラマ『鈴木先生』に鈴木章 役で出演しました。
一昨日は最終回(第10話)が放送されました。
●あらすじと感想
本作は、2007年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した、武富健治さんの同名漫画の実写化作品です。
中学校の鈴木先生(長谷川博己さん)が、生徒たちに起こる些細な、時には重大な事件の数々を気合や熱血ではなく、真摯に誠実に対応していく姿を描いています。
最終話である今回は、鈴木先生の “出来ちゃった結婚”は罪にあたるのか否かの“鈴木裁判”がメインでした。鈴木先生が覚悟していた通り、1つの道徳的基準について大勢が本気で検証し始めることにより、そのことから派生して様々な基準が是非を問われることになりました。
でも、今まで鈴木先生が展開してきた独自の教育理論“鈴木式教育メソッド”のおかげか、生徒たちは鈴木先生の予想を上回る成長を遂げていました。
そんな生徒たちに鈴木先生は「現代は多様性の時代と言われている。だが果たしてそうだろうか。 確かに様々な価値観を自由に選択することが許されてはいる。 しかしその結果、1人1人が自分に都合のいい意見に閉じこもり、 他人の異なった意見に耳を貸さない。個々の胸の中は結局、偏った考えに凝り固まって貧しくなっているんじゃないだろうか。 1人1人がたくさんの価値観を胸に抱き、面倒で苦しくても向き合い葛藤し、周りの価値観との共有を一生懸命探れば、僕らには別の道が開けてくるはずなんだ」と指導します。
そんなことができるのかと不安を抱く生徒たちに、鈴木先生は、今ここでやっていることこそがまさにそれなんだから、おまえたちは立派にやってのけているのだと励ましました。
その後も生徒たちはしっかり話し合って、かなり考えを共有することができました。その上で、それでもみんなが納得する1つの答えを出すのは簡単ではないと認識し、自分たちがはっきりと自信を持って一致した答えが出せるまで期限なしで時間をくださいと生徒たちは鈴木先生に頭を下げました。鈴木先生はそれを認め、自分の不注意でみんなの心を不安にさせてしまったことを謝罪しました。ここで鈴木先生は「他者を批判することで、自らを正当化する者のなんと多いことか。自分の意見を押し付けようと躍起になり、相容れない意見は相手の人格までも否定する者の何と多いことか。こいつら(2-Aの生徒たち)は、そんな大人たちの何倍も凄い」と思いました。
かくして、“鈴木裁判”という名のクラス会議は円満に終わりました。一部始終を鈴木先生を敵対視するB組の神田マリ(工藤綾乃さん)と共に隠しカメラを通じて見ていた足子先生(富田靖子さん)は、クラスが荒れて鈴木先生に非難が集中するのを期待していたので納得いきません。足子先生は2-Aでの直接指導を試みますが、事情を察した他の先生たちに止められてしまいます。すると家庭科室に駆け込み、窓を開けて外に向かって「鈴木のバッカヤロー!」と叫びだしました。足子先生も山崎先生(山口智充さん)の時のように完全に壊れてしまったようです。そういえば、足子先生が鈴木先生に対し執念を燃やす理由も明かされました。足子先生はあの教育熱心さで元々は職員室のリーダー的存在でしたが、鈴木先生が来てから完全に持っていかれてしまい、しかも自分とは正反対の指導方法というのが気に入らなかったようです。B組の神田は、前に山崎先生が愚痴っているのを立ち聞きして、クラス替えの時に鈴木先生が小川蘇美(土屋太鳳さん)をA組に入れて、自分を意図的にはじき出したのだと勘違いして、鈴木先生を恨んでいたようです。
放課後、鈴木先生は、玄関の外で待っていた2-Aの生徒達から「先生、ご結婚おめでとうございます!」とお祝いの言葉をもらいました。鈴木先生は生徒たちの後ろ姿を見送りながら「麻美さん、教師は大変だけど…だけど、それでもやっぱり、素晴らしいよ」と思うのでした…。

正直、鈴木先生の考え方とは相容れない部分もありましたが、最終回でガツンとやられました。確かに異なった価値観との共有を探ることも大事だと思います。
ドラマ全体を通して、脚本、演出、役者が三位一体となっていて見応えがありました。