ST 赤と白の捜査ファイル 最終回 (岡田将生さん)

okadamasaki09

岡田将生さんは、日本テレビ系列の毎週水曜夜10時枠にて放送されていた連続ドラマ『ST 赤と白の捜査ファイル』に百合根友久 役で出演しました。
先日は最終回(第10話)が放送されました。
●導入部のあらすじと結末
桃太郎の鬼退治と称して警察も法律も無視して人を処刑する連続殺人事件が発生する。被害者はいずれも世間的に悪人とされる人物であり、一連の事件は世直しの思想でまとまったグループが組織的に起こしたものだった。
青山翔(志田未来さん)のプロファイリングによると、犯人グループは正義を遂行する自分たちを社会にアピールして警察や裁判所が決める正義がいかに生ぬるいかということを広めたい一方で矛盾を抱えているらしい。犯人グループの主犯格は、壮大な目的を遂行したいのに自ら死にたがっているという。
赤城は犯人グループが被害者を拉致した場所に残す“五芒星”の意味を推理する。陰陽五行説との関連を導き、殺された人物は名前のどこかに「土」「水」「火」「金」「木」のどれかが付いていて、それぞれの漢字をイメージさせた場所に放置されていることを解き明かす。そして次のターゲットは、順番から鑑みて名前に「木」が付く人物であるとにらむ。
三枝俊郎(渡部篤郎さん)から「彼ら(=犯人グループ)が次に殺すのは、百合根君もしくは赤城君です」と言われていた赤城は、次のターゲットが百合根友久(岡田将生さん)だと改めて確信し、百合根にSTのラボに引きこもるよう命令する。
赤城は謎の答えを三枝にメールで知らせるが、「不正解です。早く謎を解いてください」との返信をもらう。その矢先、埼玉県警の警部補・関本雄蔵(葛山信吾さん)が連れ去られ、現場には五芒星のマークがあったとの報告が入る。赤城の推理によると「木」の次は「土」が付く名前の人物だ。赤城は自らの名前にも「土」が付くことに気づくのだった…。
犯人グループの主犯格は、元刑事で三枝の同期である湯原圭太(石黒賢さん)でした。彼は同期の婦人警官・吉村聖子(浅田光さん)を殺した犯人・天木新平(蒲池貴範さん)を15年がかりで見つけ出して正義の鉄槌を下しました。しかし、それは殺人であることに変わりありません。自分の行為を正当化したかった湯原は、同じような志を持った仲間を集め、他の悪人たちにも正義の処刑を始めました。湯原の動きに気づいた三枝は、警察を辞めたふりをして湯原が接触して来るのを待ち、湯原たちの仲間に入って止めるつもりだったようです。しかし、そのことに湯原は最初から気づいていました。それですべての犯行を三枝抜きでおこない、三枝を利用して赤城をあおるためにわざと気づいていないふりをしていたのです。
湯原が殺したい相手は、百合根でも赤城でもなく自分自身でした。赤城に自分を殺させれば、赤城は人を殺す味を覚えて、自分と同じように歯止めが利かなくなると考えたのです。そして、死んだ湯原の遺志を継ぎ、赤城が犯人グループを率いて正義という名のもとに殺人を続けると期待したのです。でも赤城はそれを湯原の前で言い当てた上で否定しました。百合根が擁護していたように、自分は殺人鬼の気持ちなんてものには興味がなく、謎を解くことでみんなに認めてもらい、社会とかかわって人の役に立つことに喜びを感じていると明かしました。そのことを気づかせてくれたとして百合根にお礼を言った赤城は、今度は湯原に向かって「おまえは間違っている!どれだけ時代が変わろうと社会が変わろうと、法律をねじ曲げ憲法の解釈を変えようとも、人を殺すことだけは絶対なる悪だ。人が人を殺すことだけは絶対に許されない」と力説しました。
湯原の自殺願望は、自分を許せなかったからでした。湯原が証拠をでっち上げたせいで天木は無罪となり、結果的に吉村聖子は殺されたのです。天木を殺しても罪悪感がぬぐえなかった湯原は、暴走する自分を止めてほしくて五芒星を残し、「モモタロウ」の文字を刻み、次の犯行現場を示唆し、三枝を使って赤城を挑発したのです。
完璧な謎解きをして事件を解決に導いた赤城ですが、翌日、ある殺人事件の被疑者として逮捕されてしまいました。その続きは来年2015年1月に公開予定の映画で描かれるようです。