映画 ST 赤と白の捜査ファイル (藤原竜也さん)

fujiwaratatsuya03

映画『ST 赤と白の捜査ファイル』は、今野敏氏の小説「ST 警視庁科学特捜班」シリーズを基にしたテレビドラマの劇場版です。
藤原竜也さんは、赤城左門 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
乗用車と警察の護送車の激突による交通事故が発生する。乗っていた空き巣の常習犯たち3人が脱走してしまうもののすぐに確保される。車の運転者はどちらも信号が青だったと主張。STのリーダー・赤城左門(藤原竜也さん)は、今回の脱走は仕組まれたもので、事故を誘発して脱走を手引きした人間がいると推理。さらにそれは信号を作為的に青にすることができる、かなり高度な技術を持ったハッカーの仕業であると結論付け、現場近くのコンビニの監視映像から、犯人は鏑木徹(ユースケ・サンタマリアさん)であると特定する。
警視庁刑事部捜査第一課の筒井桃子(柴本幸さん)たちは、犯人逮捕のために鏑木の自宅に向かうが、もぬけの殻だった。赤城が資料をすり替えて、鏑木の嘘の住所を教えたからだ。一方、赤城は本当の鏑木の自宅にいて、そばにはなぜか鏑木の死体らしきものが燃えている。電話でSTのキャップ・百合根友久(岡田将生さん)から叱られる赤城だが、意に介する様子もない。それから「サヨナラだ。キャップ」と意味深な言葉を呟く赤城は、鏑木のPCからデータをコピーして現場を後にする。
その後、赤城はコピーしたデータをSTの他のメンバー・青山翔(志田未来さん)、結城翠(芦名星さん)、黒崎勇治(窪田正孝さん)、山吹才蔵(三宅弘城さん)たちに託し、殺人の容疑者として逮捕される。罪を認めた赤城は、その理由に関して「鏑木は許しがたいことをした」と言うがそれ以上は語らない。その真意がわからぬまま、リーダーの逮捕によりSTは解散した。そんな中、赤城は拘置所から脱走する。警察は追跡するために、青山・結城・黒崎・山吹、つまりSTメンバーを召集。皮肉にも、STは赤城を捕まえるために特別復活することになったのだ。
STからの異動を3日後に控えていた百合根は、赤城の無実を信じて捜査に参加し、独自の捜査により事件の鍵を握るある存在を突き止めるのだった…。
2013年4月にスペシャルドラマ、2014年7月から9月には連続ドラマが放送された本作シリーズ。映画から登場する天才ハッカー・鏑木、事件の鍵の事情を知る女性・堂島菜緒美(安達祐実さん)、その娘・椿(鈴木梨央さん)が、従来のSTに新たな魅力を加えていました。
STメンバーのそれぞれの個性が引き立っていてよかったです。赤城の洞察・分析力、百合根の熱血漢とSTに翻弄される様、青山のプロファイリングのエキスパートぶり、結城の超人的な聴覚と天邪鬼ぶり、黒崎の超人的な嗅覚と格闘力、山吹の今回何気に明かされた黒崎との師弟関係など、見せ場がそれぞれあって面白かったです。STを相手どった赤城たちの逃走劇、疑似的ではありましたが黒崎と赤城の対決・黒崎と百合根の対決も見応えがありました。
そして、なんといっても赤城と百合根の関係性がよかったです。いつも衝突していながらも実はお互いがお互いのことを思いやっていて、特に赤城が言っていた「鏑木は許しがたいことをした」の意味が明かされるところは感動的でした。赤城の「反論は許さない」「謎が解けてしまった」等のおなじみのセリフに加え、「31歳だ」という反論の言葉も印象的でした。
突っ込みどころは多々ありましたが、この作品の世界観からすれば気にすることではないでしょう。テレビドラマシリーズを観ている人にとっては、いわば本作が真の最終回となるので必見と言えましょう。

page top