ソーシャル・ネットワーク (ジェシー・アイゼンバーグ)

jesse-eisenberg
映画『ソーシャル・ネットワーク』(The Social Network)は、SNSサイトのFacebook(フェイスブック)誕生の裏側を描いた伝記ドラマです。
ジェシー・アイゼンバーグは、マーク・ザッカーバーグ 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
2003年、ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、エリカ・オルブライト(ルーニー・マーラ)に振られた腹いせに、酔った勢いでブログに彼女の悪口やプライベートなことまで書き殴り、さらにハーバード大の各寮の女子の名簿をハッキングして、親友のエドゥアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)に協力してもらいながら、女子の顔の格付けサイト「フェイスマッシュ」を立ち上げる。サイトは瞬く間に話題となり、公開から2時間で2万2000アクセスを記録するが、そのせいでハーバードのサーバがパンクして大ごとになってしまう。
後日、理事会に呼び出されたマークは不本意ながら半年の保護観察処分を受け、大学中の女子学生全員から嫌われ者となる。そこへ、ボート部に所属するエリート学生であるウィンクルボス兄弟(アーミー・ハマー)とその友人のディヴィヤ・ナレンドラ(マックス・ミンゲラ)が、「フェイスマッシュ」の話を聞いてマークの優れたプログラミング能力に目を付けてスカウトにやって来た。彼らは「名誉挽回のチャンス」と称し、「harvard.eduドメイン」に群がる女と出会うことを目的としたハーバード大生専用のコミュニティサイト「ハーバード・コネクション」の制作協力をマークに依頼してきたのだ。これにヒントを得たマークは、エドゥアルドをCFOに据え1000ドルの融資を受けて、ソーシャル・ネットワーキングサイトの制作に取り掛かり、2004年初頭、「The Facebook」が誕生するのだった…。

本作は、昨年の世界長者番付で最も若い億万長者になったマークと、彼を取り巻く若者たちの悲喜こもごもを描いています。
どこまでがフィクションなのか気になるところではありますが、とりあえず本作では、マークに大きな影響を与えたショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)を悪者にすることによって、主人公・マークに救いを与えている印象を受けました。しかしながらマークという人物をどう受け取るかは、人によって大きく異なるでしょう。私はマークの、あくまでもお金ではなく自分が成し遂げたFacebookに固執するという側面が印象的で、自分を振った女の子を振り向かせたいという当初の思いが変わっていない点もいじらしく見えました。数億もの人々をネットを通じて繋いで億万長者になった起業家ながら、精神的には未熟でまるで子どものように見えるのです。劇中では、マークは親友のエドゥアルドと、ウィンクルボス兄弟に訴えられるのですが、いずれも大人として備わっているべきコミュニケーション能力があれば避けられたかもしれない事柄でした。Facebookのことで頭がいっぱいで、現実の生活をおろそかにしてしまったために人間関係を壊してしまったのです。そういう意味でも今の時代を映している作品といえましょう。
ところで、Napster(ナップスター)は音楽を中心とするファイル共有ソフトで、著作権を無視したファイル交換に利用されたことから、レコード産業を破壊したとも言われています。そんなNapsterに共同創業者として関わったショーンの役を、シンガーでもあるジャスティンが演じたのはなんとも皮肉めいているなあと思いました。