下町ロケット 最終回 (小泉孝太郎さん)

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小泉孝太郎さんは、TBS系列の毎週日曜夜9時枠にて放送されていた日曜劇場『下町ロケット』に椎名直之 役で出演しました。
先日は最終回(第10話)が放送されました。
●あらすじと感想
新型人工弁“ガウディ”計画は、Pmeaの面談をパスして大型動物での実験に着手しました。ガウディの完成を待つ小学生の患者・中島聖人(庵原匠悟さん)の容態は芳しくなく、一刻も早くガウディの臨床に持ち込まないとこの先どうなるか分からない状態です。
フリージャーナリスト・咲間倫子(高島彩さん)は、コアハートに関する実験用データを入手。出どころは、サヤマ製作所の横田信生(バカリズムさん)でした。以前開発に携わりながらも結果を出せずに左遷された横田は、現行の実験データが真実かどうか疑って、きちんと第三者の手で見極めてもらう必要があると判断したのです。咲間からデータの検証を頼まれる佃航平(阿部寛さん)ですが、佃製作所の計測機器だけではデータ偽装の真偽までは突き止められませんでした。そこで航平は、帝国重工に高速耐久実験装置があることを思い出し、財前道生(吉川晃司さん)に事情を説明して検証を依頼。その結果、サヤマ製作所のデータ偽装が確認されました。
航平たちの動きを知った椎名直之(小泉孝太郎さん)は、貴船恒広(世良公則さん)に連絡を取って先手を打ちます。それは、サヤマ製作所とアジア医科大学が原告となって、咲間の告発記事が載る雑誌の会社と咲間と佃製作所を相手取り、信用毀損と業務妨害で訴えたのです。損害賠償額はなんと10億円です。しかし、殿村直弘(立川談春さん)の後押しのおかげで覚悟を決めた航平と、正義を貫くとする咲間の説得で、編集長・飯塚(天野勝弘さん)も腹をくくります。告発記事の掲載が決まったのです。
財前も奮闘します。第4次スターダスト計画最終連絡会議にクビも辞さない覚悟で乗り込んだ財前は、翌日発売の雑誌のゲラを提示します。それは、サヤマ製作所が製造した人工心臓用バルブの実験データ偽装とそれが原因で発生した患者の死亡事故に関する記事でした。財前は社益を考えてサヤマ製作所との取引を見直す必要があるとし、サヤマ製バルブ採用決定を白紙に戻し、従来通り佃製作所のバルブを搭載するべきだと主張しました。石坂宗典(石井一孝さん)は、雑誌の信憑性が薄いとしてなおもサヤマ製作所を推します。そこで財前は、石坂が椎名から多額のリベートを受け取ったという情報があることを明かしました。情報源は部下の富山敬治(新井浩文さん)です。続けて財前は、サヤマ製バルブ採用のリスクと佃製作所を推す理由を説明して社長・藤間秀樹(杉良太郎さん)と役員を説得。藤間社長は、サヤマ製作所とは白黒がはっきりつくまで共同開発をはじめ同社のすべての取引を即刻凍結することを決定し、佃製作所のバルブシステムを採用すると告げました。石坂のことを可愛がっていた本部長・水原重治(木下ほうかさん)ですが、藤間社長の顔色をうかがって手の平を返しました。あからさまでしたが、ここまでくるとなんとも見事です。
告発記事が大々的に報じられて世論が動けば、厚労省をはじめ各医療機関もコアハートを問題視することになりますが、椎名個人に関しては、知らないとシラを切られればそれまでです。肝心の本丸は落とせないことになります。そこで航平は、椎名自身がかかわっているという証拠をつかんで椎名に突きつけます。それは、サヤマ製作所開発部マネージャー・月島尚人(福田転球さん)の証言です。椎名社長の指示で、佃製作所から盗み取った設計図を日本クラインに持ち込んでコアハートの取引を佃製作所から奪い取り、その後その設計図をもとに開発を進めたがどうやっても動作保証90日をクリアできなくて、納期に間に合わせるためにデータを偽装したというものでした。その証言を説得してとってきたのは、佃製作所の元社員・中里淳(高橋光臣さん)です。中里は「おまえは技術者として胸を張っていられるのか」と航平から言われて、もう一度技術者としてのプライドを取り戻すために協力したのです。
咲間の告発記事が掲載された週刊ポストが発売され、瞬く間に世間の注目を集めます。特に日本クラインとサヤマ製作所には連日報道陣が詰めかけました。そしてとうとうアジア医科大学にも捜査のメスが入ります。数日後、ついに椎名は業務上過失致死の容疑で逮捕されました。懲りずにコアハートの開発を継続しようとする日本クラインですが、佃製作所は、コアハートのバルブの構造が佃製作所の基本特許を侵害していることを突きつけて製造中止を求めました。航平は、日本クラインの久坂寛之(平岳大さん)と藤堂保(瀧川英次さん)に対して「その傲慢な意識が基本特許の侵害を見逃すなどというずさんな結果を招いたんだ。あんたたちのような人間に人の命にかかわる技術を扱う資格などない!」と叱りつけました。
佃製作所は、帝国重工への改良型バルブシステムの納品のめどが立ちました。そんな中、帝国重工のガウディ計画への支援も正式に決定。佃製作所は不眠不休でガウディの開発を続け、ついに新型人工弁ガウディを完成させました。その6カ月後に初の臨床治験を実施。臨床治験患者には、最もガウディを必要としていた中島聖人が選ばれました。手術は無事成功し、その後ガウディの臨床治験は順調に重ねられました。
3年後。佃製バルブシステム搭載の純国産ロケットの打ち上げは再び成功しました。航平の娘・利菜(土屋太鳳さん)は帝国重工の社員としてそれを見守り、母で航平の元妻である和泉沙耶(真矢ミキさん)に「いつか私も開発者としてもう一度あの場所に行く。絶対に」と電話で伝えました。現地で佃製作所の仲間たちと共に歓喜に沸く航平の前に、椎名が現れました。以前のビシッとしたスーツ姿とは打って変わって作業着姿で泥だらけの椎名は、自分が開発したという新型バルブを見せて、「今打ち上げられたロケットに搭載された佃製バルブよりも調圧信頼性・耐久性ともに30%こちらが上。このバルブで次こそは絶対に私が勝つ!」と主張します。それに対し、航平は「望むところだ。受けて立つ!」と答えるのでした…。

航平から「もし俺たちに勝ちたいなら、つまらない小細工などせずに正々堂々と技術力だけでぶつかってこい。それができないなら二度と技術者を名乗るな!」と言われていた椎名は、どうやら技術者としての道を選んだようです。姿こそみすぼらしかったものの、表情は以前より生き生きしていました。航平と椎名の技術者としてのプライドをかけた戦いはまだまだ続いていくようです。
父・航平のことを嫌っているように見えた利菜ですが、帝国重工の入社試験の面接で「私にとっては自慢の父であり、目標とする技術者です」と言っていました。航平の技術への思いが、きちんと娘にも伝わっていたようで安心しました。
航平が椎名に言った「大勢を救うために少数を犠牲にすることが正しいのか間違ってるのか、そんなことは医者も技術者もずっと昔から悩みに悩み続けてきたことなんだ。答えなんか出せるわけないんだよ。それでも先人たちはな、自分の無力さと戦いながら、次こそは10人全員を救いたいと努力して、どうしても救えなかった人たちの尊い犠牲の上に唇を噛みしめて、今日の医療と技術をつくりあげてきたんだ」という言葉も印象的でした。