パシフィック・リム (Pacific Rim)

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映画『パシフィック・リム』は、『ヘルボーイ』シリーズなどで知られる鬼才ギレルモ・デル・トロが監督を務めています。
『バベル』の菊地凛子さん、本作がハリウッドデビューとなる芦田愛菜さんも出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
ローリー・ベケット(チャーリー・ハナム)が15歳の時、太平洋の深海の裂け目から最初の巨大生命体・KAIJUが出現し、サンフランシスコを襲った。数万人の命が奪われ、3つの都市が破壊された。それからわずか6カ月後に2体目のKAIJUが現れ、さらに次々と出現するようになる。このモンスターと戦うため、人類は全世界の英知を結集し、もう1つのモンスターを作った。それが人型巨大兵器・イェーガーだ。イェーガーは2人のパイロットによって操縦される。神経同調システムを通じて2人の脳波がシンクロすればするほど、イェーガーはその能力を発揮するのだ。大人になったローリーは、兄と2人でイェーガーに乗り込み、優秀なパイロット・コンビとして次々とKAIJUを倒したが、アラスカでの戦いで兄が命を落としてしまう。ローリーはショックから一線を退く。
当初はイェーガーによって人類側が優勢に持ち込んだものの、KAIJUはイェーガーの戦い方を学んで適合して進化し、やがて人類は苦境に立たされることとなった。政府はイェーガー計画を終了させる方向を打ち出し、代わりに海岸線に防護壁を作る“命の壁”計画を進める。心に傷を抱えたままのローリーは、その防護壁作りの作業員としてひっそり働いていたが、司令官のスタッカー・ペントコスト(イドリス・エルバ)の説得によって引き戻され、イェーガーが保管されている香港基地へ招集される。ローリーの新たなパートナー探しを担当したのは、イェーガーの優秀な研究者であり、訓練生でもあった森マコ(菊地凛子さん)だ。マコは、ローリーとの相性の良さを買われ、念願のパイロットに抜擢されるのだった…。

やはり何と言っても、KAIJUとイェーガーの戦いが見応えありました。鉄橋や港、ビルを破壊し、車やコンテナを蹴散らしながら激突する両者の壮絶な戦いに圧倒されました。KAIJUとイェーガーの質感や造形もリアルで凄かったです。
KAIJUとの因縁を持つローリーとマコの絆、親子とも師弟ともいえる司令官とマコの関係、ローリーとチャック・ハンセン(ロバート・カジンスキー)のライバル関係など、それほど深くは描かれていませんが、物語のスパイスにはなっていて面白かったです。ニュートン・ガイズラー博士(チャーリー・デイ)、ハーマン・ゴットリープ博士(バーン・ゴーマン)、闇商人のハンニバル・チャウ(ロン・パールマン)もいい味を出していてよかったです。
デル・トロ監督は大の日本通として知られていて、本作でも日本のテレビアニメ、マンガ、特撮映画、怪獣映画へのオマージュが全編に散りばめられていました。ちなみにエンドロールの最後に「この映画をモンスター・マスター、レイ・ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧ぐ」とのテロップが出ました。レイ・ハリーハウゼンは、映画史上、20世紀の映画における特撮技術の歴史を作ってきたといわれる人物です。本多猪四郎さんは、昭和29年制作の初代ゴジラを生んだ映画監督で、数々の東宝特撮映画を撮った人物です。
本作の迫力を真に味わいたいのであれば、映画館の大スクリーンで観ることをおすすめします。