映画 謎解きはディナーのあとで (櫻井翔さん)

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『映画 謎解きはディナーのあとで』は、東川篤哉さんの同名小説が原作のフジテレビ系ドラマ『謎解きはディナーのあとで』の劇場版です。
嵐の櫻井翔さんは、執事・影山 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
世界屈指の企業グループ総帥の令嬢でありながら新米刑事として警視庁国立署に勤める宝生麗子(北川景子さん)。彼女は久しぶりの休暇を利用して、宝生家所有の豪華客船スーパースター・ヴァーゴ号、別名プリンセス・レイコ号に執事の影山(櫻井翔さん)と共に乗り込んだ。行き先はシンガポールだ。ところが船内には、麗子の上司・風祭京一郎警部(椎名桔平さん)の姿もあった。なんでも彼は国立市の依頼で有名芸術家が制作した黄金の彫像「Kライオン」をシンガポールに寄贈するための警備で乗船したとのこと。
そんな中、男が殺害され海に投げ捨てられるという事件が起こり、犯人からの声明文が届けられる。パニックにならないように乗客たちには自殺と伝え、捜査が進められた。麗子はさっさと事件を解決するつもりだったが、影山が“船上探偵・影山”として乗客の物や人探しなどにかりだされてしまったため、風祭警部の迷推理も手伝ってか迷宮に入り込んでいく。
3日後、麗子は探偵業が落ち着いてきた影山に捜査状況を伝えて、バカンスのために泣く泣く教えを請う。ところが、影山は意外にも毒舌を吐かず、事件の真相が皆目見当もつかないと言うのだった…。
本作は映画オリジナルのストーリーです。テレビドラマに引き続き、執事にあるまじき暴言を言い放つ影山と麗子の掛け合いが健在で面白かったです。
風祭はもちろんのこと、コソドロの高円寺健太(竹中直人さん)・雄太(大倉孝二さん)、カジノ好きの若社長・京極天(生瀬勝久さん)、男前な女性・熊沢美穂(宮沢りえさん)なども個性的な登場人物で、物語を盛り上げていました。
多くの伏線が絡み合っていて、それが見事に回収されていくところもよかったです。日本が世界に誇るミラクルな刑事・風祭のハンカチのおかげで、あることが判明するところも面白かったです。
客室支配人・藤堂卓也(中村雅俊さん)と娘・凛子(桜庭ななみさん)の話を教訓にして影山が麗子に語った「人はとかく過去や生い立ちにとらわれるものです。でも私たちが生きられるのは今という瞬間だけ。今、自分が一番輝ける場所で精一杯生きる、それこそが人間にとって一番幸せな人生だということをどうぞお忘れなきよう」といった言葉が印象的でした。