モンスターズ・ユニバーシティ (Monsters University)

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アニメーション映画『モンスターズ・ユニバーシティ』(Monsters University)は、 ディズニー/ピクサーの代表作の1つである『モンスターズ・インク』のシリーズ第2弾にして前日譚で、マイクとサリーの大学時代の初めての出会いと冒険が描かれています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
幼い頃に遠足でモンスターズ・インクの見学に行ったマイクことマイケル・ワゾウスキは、”怖がらせ屋”のフランク・マッケイの勇姿を目の当たりにし、自分も怖がらせ屋になることを決意する。 時は流れ、マイクは努力の末、ついにフランクの出身校でもある名門・モンスターズユニバーシティ(MU)の怖がらせ学部への入学を果たした。
怖がらせ学部には、怖がらせ屋の名家・サリバン家出身のエリートであるサリーことジェームズ・P・サリバンや、カメレオンのように体色を周囲の風景と同化させる能力を持つランディことランドール・ボッグスも入学していた。サリーは天性の才能を鼻にかけて増長する傾向があり、なにかにつけて努力家のマイクを馬鹿にしていた。
そして迎えた怖がらせ学部の期末試験の日。水と油の関係ともいえるマイクとサリーは試験待ちの際に小競り合いになり、事もあろうにディーン・ハードスクラブル学長の記念悲鳴ボンベを倒してしまう。学長の逆鱗に触れた2人は怖がらせ学部を追放され、悲鳴ボンベを作る勉強をするボンベ学部に移動させられる。
意気消沈するマイクと苛立つサリー。しかし、マイクはMUのスポーツ行事「怖がらせ大会」に着目し、主催者でもある学長に、大会で優勝したら怖がらせ学部に戻してくれるよう説得。マイクは落ちこぼれ集団と言われているサークル“ウーズマ・カッパ”の人たちと手を組み、不本意ながら大会参加資格である6名の条件を満たすためにサリーを入れることにするのだった…。

「あなたは怖くない。怖がらせ屋になれっこないわ」と学長から怖がらせ屋として致命的な欠点を指摘されたマイク。天性の素質にあぐらをかき、努力や勉強を怠って周りから呆れられてしまったサリー。2人は学部を追い出されてしまいますが、夢を捨てきれないマイクと名家出身というプレッシャーを背負うサリーは、自分たちの実力を認めさせるため、お互い手を組んで怖がらせ大会に参加します。見た目も性格も正反対の2人が次第に友情を育んでいく姿がよかったです。
夢破れたマイクが次の一歩を踏み出すところが印象的でした。自分の夢が破れた時、次に何をするかでその人の価値が決まると言っても過言ではないでしょう。本作は夢自体の探求よりも、挫折した時にどうするかがテーマとなっていて興味深かったです。
登場するモンスターたちも個性的で面白かったです。なかでも、元々セールスマンでしたが、経済的に苦しくなりスキル取得のためにMUに入学した真面目な社会人学生のドン・カールトン、恥ずかしがり屋で自身の母親の家をクラブハウスにして同居しているスクイシーことスコット・スクイブルス、アーチ型のどこか気の抜けた表情のモンスターで、長い脚を使って変幻自在に動き回るアート、一つの体で合体している双子の一つ目モンスター兄弟で、よく口喧嘩をしているテリ&テリーのペリー兄弟たちから成る“ウーズマ・カッパ”のメンバーや、かつて伝説の怖がらせ屋として活躍したモンスターで、徹底した実力主義で学生を教育しているハードスクラブル学長の存在感が抜群でした。そして、忘れてならないのが、前作『モンスターズ・インク』にも登場したランディことランドール・ボッグスです。前作ではマイクたちに嫌がらせをし続けたランディですが、本作ではマイクのルームメイトとして登場し、有名人にこびへつらうズル賢い面があるものの、意外と勉強熱心で謙虚な性格でした。でもやはりと言いましょうか、終盤にはマイクやサリーに対して遺恨を抱きます。『モンスターズ・インク』を観た人であれば、ジョージ・サンダーソン、ロズ、イエティ等の登場も楽しめることでしょう。