リーガル・ハイ 最終回 (新垣結衣さん)

aragaki11
新垣結衣さんは、フジテレビ系列の火曜夜9時枠にて放送されていた連続ドラマ『リーガル・ハイ』に黛真知子 役で出演しました。
先日、最終回(第11話)が放送されました。
●あらすじと感想
古美門研介(堺雅人さん)のもとを去った黛真知子(新垣結衣さん)が1年ぶりに古美門法律事務所を訪れました。2人が袂を分かつきっかけとなった公害訴訟で古美門側の証人となってくれた八木沼佳奈(田畑智子さん)に依頼された訴訟を一緒にやろうと誘うためでした。内部告発したことで会社に居づらくなった佳奈は、フロンティアケミカルラボにヘッドハンティングされて仙羽化学を退職して雇用契約を結びましたが、長期間、会社に飼い殺された挙句、解雇されてしまいました。仙羽化学とフロンティアケミカルラボはライバル関係とされていますが、実は両社の社長は大学の先輩と後輩という間柄で裏でつながっていました。仙羽化学がフロンティアケミカルラボを使って佳奈に報復人事を行った疑いがあるのです。黛は両社を訴えるので古美門に手伝ってほしいと頼みますが、多忙を理由に断られました。
裁判初日、仙羽化学サイドの弁護士は三木長一郎(生瀬勝久さん)で、緊張する黛。そこへ古美門が現れ、手伝ってくれるのかと思いきや、なんと古美門はフロンティアケミカルラボの代理人でした。
対立することになった黛と古美門ですが、やはり古美門の方が一枚上手で黛は不利な状況です。仙羽化学社長・池部(神保悟志さん)と佳奈が不倫関係にあったという裁判に有利な事実があったものの、池部を証言台に立たせ不倫のことを尋問すれば、佳奈の恥部をさらすことになり、それだけでなく池部の妻子も好奇の目にさらされて家庭が崩壊する恐れがあると考えた黛は、そこを突けずにいました。
古美門法律事務所の事務員・服部(里見浩太朗さん)から「旅人のコートを脱がすとは、北風ばかりではありません」とのアドバイスをもらった黛は、あることを思いつきます。それは、かつては対立関係にあった人権派の弁護士・大貫善三(大和田伸也さん)や自動ドアが開かないほど影の薄い検事・杉浦(正名僕蔵さん)、古美門の父・清蔵(中村敦夫さん)、古美門の元妻・圭子シュナイダーに助言を請うことでした。黛は彼らからアイデアと勇気をもらいました。
助言をもとに黛は、自分に協力してくれれば、仙羽化学への訴えを取り下げ、フロンティアケミカルラボに絞るとの取引を三木弁護士に持ちかけます。黛は、“古美門が裁判に引きずり込んだために、三木にとってかけがえのないサオリが命を落とした”という過去の話を持ち出し、三木にとって本当の敵は誰かを訴えることによって協力を取り付けました。そして、古美門の立てた証人を自分の手札にすることに成功し、さらに三木担当秘書・沢地君江(小池栄子さん)が報復人事を裏付ける決定的なネタを証言し、形勢は一気に逆転し、黛が有利になりました。
池部が重要な鍵であるとにらんだ黛は、報復人事を積極的に認めた方が企業イメージも傷が浅く、家族も守れると池部を説得。説得に応じたように見えた池部ですが、証言台に立った彼の発言は報復人事をきっぱりと否定するものでした。古美門はすかさず携帯の通話履歴の話を持ち出して、沢地の証言の信憑性に疑問を呈します。それから畳み掛けるように黛の情緒的な弁論を否定し、法と証拠によってのみ人を裁く“法治国家”の重要性を力説しました。その結果、原告の請求はいずれも棄却され、黛は負けました。実は古美門は最初から池部を自分の味方につけていて、最も有効に使うためにわざと彼が重要な鍵であると黛に刷り込ませて食いつかせたのです。そもそも池部は家族や元愛人のことよりも会社を守ることしか頭になかったのです。
その後、三木と古美門の間にあった因縁の詳細も明かされました。前述の三木にとってかけがえのない存在だったサオリとは、ハムスターのことでした。新薬をめぐる製薬会社同士の訴訟の時、相手会社の新薬を発売停止に追い込むため、投薬実験が行われました。その際、サオリという名のハムスターを使って数ヶ月の実験の中、サオリは三木と三木法律事務所にとってオアシスのような存在になってきました。そして、実験台にすることに耐えられなくなり、三木は実験の中止を命じましたが、古美門は裁判に勝つために実験を続け、三木が娘同然にかわいがっていたサオリは亡くなったというわけです。なんともいい意味でくだらない『リーガル・ハイ』らしいオチです。
その後、黛は古美門法律事務所に戻りました。給与は以前の75%、うち27.5%の借金返済で、完済まで42年1ヶ月かかるとのことです。黛に触発され、役者1本に絞って勝負にかけると言って古美門のもとを去ったスパイ調査員・加賀蘭丸(田口淳之介さん)も「勝負は来年からかけることにしました」と、あっさり戻ってきました。服部によるエジプトの家庭料理がふるまわれ、昔、王家の谷で発掘調査をしていたという服部の不思議な経歴がまた1つ明かされました。それから場面は変わり、いつものように古美門と黛が口げんかをするところで物語は終わりました。

服部の言うように、古美門が黛を事務所にあっさり受け入れたのは、いつか黛が自分を負かしてくれるのではないかと心のどこかで期待していたからなのでしょうか。今回の裁判決着後に古美門が黛に言った「旅人のコートを脱がせたぐらいで勝てると思うな。太陽やるなら灼熱地獄でパンツ1枚残さず剥ぎ取れ。それぐらいでなければ、理想と現実を変えることなどできやしない。もっともっと強く賢くなれ!朝ドラ!」というセリフは、古美門なりの応援の言葉のように感じました。
結局、黛は古美門の勝ち続けなければならない生き方を止めることはできませんでしたが、いつかその重荷を下ろさせる日が訪れるのでしょうか。是非とも続編でまた2人に会いたいです。