この世界の片隅に (北川景子さん)

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北川景子さんは、昨日、日本テレビ系列にて夜9時から放送された終戦記念スペシャルドラマ『この世界の片隅に』に北條すず 役で出演しました。
●導入部のあらすじと感想
第二次世界大戦中、絵を描くことが好きなすず(北川景子さん)は生まれ育った広島市を離れて軍港・呉市に住む軍法会議録事の北條周作(小出恵介さん)に嫁ぐ。すずは天性の大らかさで明るく過ごし、周作の姉・径子(りょうさん)の嫌みにもへこたれない。径子もすずに厳しい態度で当たるが、はっきりものを言う性格なだけで、それほどすずを嫌っているわけではないようである。
ある日、道に迷ったすずは、遊郭の白木リン(優香さん)と出会い友達になる。実は偶然にもリンは周作の元彼女で、そのことを後から知ったすずは、自分は夫にとってリンの代用品かもしれないと悩む。そんな中、すずは自身の初恋の相手である水原哲(速水もこみちさん)と再会し、やり取りをしているうちに、自分は周作を心から愛しているのだと気付かされる。
一方、戦況は日ごとに悪化し、ついには呉の町にも大規模な空襲が襲う。姪っ子を連れていたすずは、防空壕から出て時限爆弾に遭遇するのだった…。
原作は『漫画アクション』(双葉社)にて連載された、こうの史代さんの同名漫画で、第13回(2009年)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品です。
戦時中の話なのでもちろん現代とは違う様相を呈していますが、その時代を懸命に生きた、ごく普通ともいえる家族の姿が描かれていました。メインは、すずの初恋、結婚、家族の絆、新妻の日常など、小さな幸福を描いた愛の物語です。戦争に翻弄されながらも、強くたくましく生きていくすずの姿が印象的でした。
「周作さん、ありがとう。この世界の片隅に私を見つけてくれて、ありがとう」というすずの感謝の言葉で物語は締めくくられています。私も感謝の気持ちを忘れずに、前向きに生きていこうとあらためて思いました。