キック・アス2 (クロエ・グレース・モレッツ)

chloemoretz

映画『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(原題:Kick-Ass 2)は、2010年の映画『キック・アス』の続編です。
クロエ・グレース・モレッツは前作から引き続いてヒット・ガールことミンディ・マクレイディ役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
犯罪組織のボスであったフランク・ダミコを倒して以来、キック・アスことデイヴ・リゼウスキ(アーロン・テイラー=ジョンソン)は自警活動から離れていた。
世間では、キック・アスたちの影響を受けて次々となりきりヒーローが現れていた。目的もなく過ごしていたデイヴはそれに触発され、自分を鍛えてスーパーヒーローにしてほしいとヒット・ガールことミンディ・マクレイディ(クロエ・グレース・モレッツ)に懇願。かくしてデイヴは、ミンディによる厳しい特訓を受ける充実した日々を送る。
ダミコの息子・クリス(クリストファー・ミンツ=プラッセ)は、父親のかたきを取るべくキック・アスに復讐心を燃やしていたが、母親によって家に閉じ込められていた。しかし、母親の死をきっかけに、クリスはレッド・ミスト改めマザー・ファッカーとして、母親が遺したSM衣装を身につけて動き出す。
ミンディは、保護者で刑事のマーカス・ウィリアムズ(モリス・チェストナット)に説得されてヒット・ガールの活動をやめる。
デイヴはヒーロー仲間を探し始め、「昼は物理学の教授、夜はスーパーヒーロー」のふりをするコピーライターのドクター・グラビティー(ドナルド・フェイソン)と出会う。さらに彼を介してスターズ・アンド・ストライプス大佐(ジム・キャリー)と知り合い、大佐の元に集まったナイト・ビッチ(リンディ・ブース)、バトル・ガイ(クラーク・デューク)、インセクトマン(ロバート・エムズ)、リメンバー・トミー(スティーヴン・マッキントッシュ&モニカ・ドーラン)ら、なりきりヒーローと共に自警団“ジャスティス・フォーエバー”を結成する。
ミンディは、マーカスの勧めもあり、お金持ちの娘・ブルック(クローディア・リー)たちと親交を持つようになる。デイヴからヒーロー活動に誘われるミンディだが、マーカスとの約束を守って断るのだった…。
今回も強烈な言葉とアクションが健在でした。
復讐を誓うマザー・ファッカーは、スーパー悪党軍団を結成。特にボディビルダーで元KGBのメンバーだったマザー・ロシア(オルガ・カーカリナ)は、あらゆる殺人術を身につけていて、圧倒的な強さを見せてくれました。警官10人をあっという間に倒すシーンが圧巻でした。
デイヴのコミックオタク友達だったマーティ・アイゼンバーグとトッド・ハインズ(オーガスタス・プリュー)が活動に参戦。マーティはバトル・ガイとして“ジャスティス・フォーエバー”に加わりますが、関係がギクシャクしたトッドは事もあろうにマザー・ファッカーの軍団に入ってしまいました。
何と言ってもこのシリーズを支えるのはヒット・ガールことミンディの存在です。本作では、ミンディは車の屋根の上から見事な銃撃戦を繰り広げていました。そして、最終決戦におけるヒット・ガールとマザー・ロシアの対決。ヒット・ガールの亡き父であるビッグ・ダディとのあるエピソードにまつわる小道具がうまく生かされていて良かったです。
女王蜂(=ブルック)を怒らせて仲間外れにされてしまうミンディと、父親の忠告通りに現実からしっぺ返しに遭うデイヴ。2人はお互いに助言し合い、自分なりの答えを見つけていきます。本当の自分を探していたミンディは、「どんなコスチュームを着ようと私はスーパーヒーロー」すなわち「私はヒット・ガール」という原点に行き着きました。“苦しみを善良な心に変え、正義を行う”ことがスーパーヒーローだと諭されたデイヴは、勇気だけではなく、心身ともに頑強な男性でなければ本当に悪を退治することはできないという結論に行き着いて、トレーニングに励むようになりました。
キック・アスはマザー・ファッカーとの対決で「これはコミックじゃない。現実なんだ。死んだら続編はやらない」と言っていました。それは「死ななければ続編はやる」と受け取っていいのでしょうか。更なる続編を期待してしまいます。