花咲舞が黙ってない 最終回 (杏さん & 生瀬勝久さん)

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日本テレビ系列の毎週水曜夜10時枠にて放送されていた連続ドラマ『花咲舞が黙ってない』は先日、最終回(第10話)を迎えました。杏さんは花咲舞 役で、生瀬勝久さんは真藤毅 役で出演しました。
●あらすじと感想
東京第一銀行において伊丹グループの従業員約1万人分の給与データが紛失する事件が発生しました。常務執行役員兼本部長・真藤毅(生瀬勝久さん)が指揮を執る調査委員会が設置され、主要部署の精鋭たちが集められました。そこへ支店統括部長・辛島伸二朗(榎木孝明さん)の計らいで、花咲舞(杏さん)と相馬健(上川隆也さん)も調査委員に選ばれました。「銀座再開発プロジェクト」を手掛ける伊丹グループとの関係が悪化すれば大きな取引を失います。真藤は一刻も早いデータの発見と事態の収拾を命じます。案の定、伊丹グループ会長・伊丹清吾(船越英一郎さん)は怒りを募らせていました。しかし、社内をくまなく探すものの、紛失したデータは一向に見つかりません。ところが後日、7階の男子トイレでデータが発見されました。中のデータを誰かに開かれた形跡はなかったものの、誰の仕業であるかは不明。真藤は「見つかっただけでは何の解決にもなってない!」と怒りをあらわにします。
舞と相馬は、悪意のある行内の者がやったとにらみ、企画部の人たちがチェックしたという防犯カメラの映像を、あらためて見ることにします。そして、IDカードを通さずに紛失現場である営業第二部のフロアに入り、出て行く時は人の後ろにくっついて隠れて出て行く怪しい人物を発見しました。顔が映っていなかったものの、舞は高級な靴に着目してその人物が伊丹グループ御曹司・清一郎(平岡祐太さん)であると特定しました。さらに清一郎が伊丹グループの給与データの流れをつかんだ方法は、大学時代の後輩で営業第二部の亀田純一(和泉崇司さん)を脅して聞き出したことも突き止めました。舞と相馬が清一郎に直接問いただしたところ、清一郎は悪びれる様子もなく白状。動機は“東京第一銀行への仕返し”でした。舞たちによって新宿支店で不正を暴かれて恥をかいた清一郎は、その仕返しに東京第一銀行に恥をかかせようと不祥事を起こしたのです。事件の真相を知った伊丹グループ会長・清吾は清一郎を殴りつけ、舞たちに謝罪しました。
犯人が見つかって事件は一応解決しましたが、真藤は行員(=清一郎&亀田)による盗難を、不手際による紛失として処理。すなわち、盗難事件の犯人・清一郎と亀田は表向き自己都合退職ということにし、給与データの“盗難”はなかったことにされました。給与データの担当だった営業第二部の次長・坂田栄介(東根作寿英さん)を出向、部長・中河勲(河野洋一郎さん)を異動することで責任を取らせ、あくまでも“紛失”として事態を収拾したのです。真藤は伊丹会長の息子が起こした不祥事をもみ消すことで、何千億単位の「銀座再開発プロジェクト」の主幹事銀行の座を手にしました。
以前上司だった坂田とは家族ぐるみで交流があった舞は、ますます納得がいきません。調査委員会の最後の会議で、銀行の利益が1番大事だと弁明する真藤に対し、舞は「私は経営のことは分かりませんが、この銀行で一生懸命働いている人たちがまるで駒のように動かされるのは間違っているということは分かります!私は臨店の仕事をするようになってから、いろんな人たちを見てきました。ここには、自分や家族や仲間のために真面目に頑張っている人たちがたくさんいます。そういう人たちが上司からパワハラやセクハラを受けたり、上司のミスを押し付けられたり、無能呼ばわりされたり…。“示しがつかない”とか“体裁”とかそんな言葉で人生を左右されるなんておかしいです!頑張って働いている人たちが幸せになれないなんて、そんなの間違ってます。この銀行は、間違っていることだらけです」と言いました。真藤が「ではどうすればいい?」と質問したところ、舞は「変えていくべきだと思います」と答えます。さらに真藤が「君は変えられると思ってるのか?」と問うと、舞は「はい、思ってます」と堂々と答えました。真藤は「やってみるがいい」という言葉を残して会議室を後にしました。
真藤は組織の内部改革を押し進める中で、臨店班の解体も考えていましたが、舞の決意を聞いて見送ることにしました。臨店班の2人を認めたわけではなく、あくまでもゆっくり様子を見させてもらうまでだと部下の児玉直樹(甲本雅裕さん)に説明する真藤。一方、臨店班の舞と相馬は、相変わらずグルメ話に花を咲かせているのでした…。
弱気になって落ち込む舞に対して、相馬が励ますように言った「おまえは間違ってない。間違ってることを間違ってるって言える、それはきっといいことだ。おまえみたいに誰に対しても臆せずものを言うような部下持つと、正直上司はたまったもんじゃない。でもな、そんな奴が1人でも…いや1人ずつでも増えていけば、おまえがクソっくらえだと思ってる銀行だって、変わっていけるのかもしれない」という言葉が印象的でした。
舞が「お言葉を返すようですが」「黙りません!」と果敢に物申していく姿が痛快でした。