フラジャイル 最終回 (武井咲さん)

takeiemi08

武井咲さんは、フジテレビ系列の毎週水曜夜10時枠にて放送されていた連続ドラマ『フラジャイル』に宮崎智尋 役で出演しました。
一昨日は最終回(第10話)が放送されました。
●あらすじと感想
宮崎智尋(武井咲さん)の幼馴染・松田幸司(小出恵介さん)は、膵癌からくるリンパ節の転移性腺癌で余命半年と診断されました。諦めきれない松田は、抗がん剤AM105という新薬の存在を知って治験への参加を希望。宮崎は松田の希望を叶えるために、アミノ製薬の火箱直美(松井玲奈さん)に連絡を取ってAM105について話を聞き、火箱を岸京一郎(長瀬智也さん)に会わせて、AM105の治験の話をしてもらいます。
意外にも岸はあっさりと承諾。熱心な火箱は、患者・松田の病室に直接訪れて話をして、2人は打ち解けました。宮崎はそんな2人の仲を微笑ましく見守ります。
しかしその後、岸によってAM105には原因不明の重大な副作用があることが判明しました。火箱はそのことを知りませんでした。実は自身の兄が若くして肺癌で亡くなり、そのことを引きずりながら癌患者を救うためにAM105を世に出そうと頑張ってきた火箱。彼女は、副作用の件を知ってショックを受けます。黒幕は、火箱の上司・間瀬辰人(高嶋政宏さん)でした。間瀬は、これまでの治験において症例報告書を改竄させたり、副作用の出た患者を治験の対象外にすることで隠ぺいしていたのです。間瀬は、岸に対しても症例報告書の改竄を要求します。岸がそれを拒否すると、間瀬は松田を治験対象から外すと言いました。
まもなく松田は亡くなりました。剖検が行われることになり、宮崎が気丈に振る舞って解剖を申し出ます。その結果、膵体部の腫瘍は直視では分からないほどに縮小していましたが、膵臓は壊死性膵炎を起こしていたことが判明しました。AM105の副作用によるものです。
その後行われた「がん治療における臨床症例検討会」。病理医界の重鎮であり、岸の元指導医かつ教授の中熊薫(北大路欣也さん)が登壇する予定でしたが、現れたのは岸でした。岸があることをするために中熊教授に頼んで代わってもらったのです。その会には、宮崎、岸の大学時代の同期で外科医の細木まどか(小雪さん)、医師を目指して岸のもとを離れた元臨床検査技師の森井久志(野村周平さん)、アミノ製薬の間瀬、火箱も出席していました。岸は演題は“進行膵癌に対する化学療法と副作用”であるとし、AM105の副作用で亡くなった松田の症例を報告。そしてその時にアミノ製薬が副作用を隠ぺいするために行った対応を説明して、これは製薬メーカーによる犯罪的行為であると断罪しました。さらにその他の薬剤でも隠ぺい行為が行われていたことを告げます。それを岸に教えてくれたのは、火箱でした。岸の演説終了後、火箱は間瀬にアミノ製薬を辞めると告げました。
岸の演説を聞いた森井は、岸から以前「どんな医者になりたいの?」と訊かれたことを思い出しました。そしてその答えが見つかりました。森井が岸のもとに行き「僕は医者になりたかったんじゃありませんでした。人の命を救うために100%の仕事がしたいです。残念ながらそれができる場所って岸先生のところしか…」と言いかけたところで、岸はそれを遮るようにして「残念ながら、他に頼める人って森井君くらいしかいないからさ。戻ってきてもらえないかな」と言いました。
その後、またいつもの病理診断科の日常が始まりました。100%の診断のために時間をかけて作業をする宮崎。仕事がどんどん溜まっていることを告げる臨床検査技師・森井。そして、呼吸器内科による電話の問い合わせに怒って「いいか、君が医者である限り、僕の言葉は絶対だ」と答える岸の姿があるのでした…。
岸が演説でアミノ製薬のことを「膨大な開発費と長い年月をかけて作られた薬だから決してミスは許されない、その考えが悪を生む。悪性で組織的に広がっていく癌と同じだ」と断じていたのが印象的でした。現実の世界では同じような事態が起きていないことを願うばかりです。
ダークヒーローのような岸がカッコよかったですし、宮崎と森井も成長してよかったです。

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