偽装の夫婦 最終回 (沢村一樹さん)

sawamuraikki05

沢村一樹さんは、日本テレビ系列の毎週水曜夜10時枠にて放送されていた連続ドラマ『偽装の夫婦』に陽村超治 役で出演しました。
昨日は最終回(第10話)が放送されました。
●あらすじと感想
嘉門ヒロ(天海祐希さん)は、陽村超治(沢村一樹さん)との偽装結婚を1年前に解消し、お互いパートナーができたら再会しようという約束も果たせ、これで心置きなく親友として生きていけると思ったのに、超治から「もう一度やり直したい」と告白されました。「やり直すなら、お互いのパートナーとちゃんと別れるべき」と言って、「親友でいるのが一番いい」と超治に言い聞かせるヒロでしたが、心が揺れます。
自分の心の声をうまく抑えられなくなったヒロは、自分の思いを封じ込めるように、パートナーである水森しおり(内田有紀さん)に家族結婚式をしようと提案。ヒロの勤務先の館長・須藤利一(田中要次さん)の協力のおかげもあって図書館で式を挙げることになり、準備を進めていました。
ところが、フリースクールを作ろうと思うと報告しに来た超治と対面したヒロは、ついに心の声を吐露。超治に「超治と離れたくない」と告白し、しおりには「あなたと結婚できません」と告げて謝罪しました。それを聞いて一番ショックを受けたのはしおりの娘・由羽(井上琳水さん)でした。ヒロを父親として慕って“家族”に人一倍憧れを抱いていたからです。由羽に大泣きされ、超治と一緒に説得を試みるもうまくいかないヒロは、無力感に苛まれます。そこへヒロの叔母・郷田照乃(キムラ緑子さん)が登場して「自分が幸せじゃないのに人を幸せにできるわけないだろ。だからあの子にどんなに恨まれても、まずあんたが先に幸せになるしかないんだよ」と言ってヒロを諭しました。ヒロの従姉妹の八重子(坂井真紀さん)や天人(佐藤二朗さん)、そして超治のパートナーである弟子丸保(工藤阿須加さん)たちも由羽の説得に当たってくれます。超治の母・華苗(富司純子さん)は由羽に「私ねいい年して思うのよ。自分はなんて子どもなんだろうって。本当の大人になるためには寿命が何年あっても足りないって。だから人生なんて、ヒロさんと超治みたいに自分がやるべきことを毎日必死になってやり続けるしかないの。失敗したり後悔することばっかりだけど。ミルクはこぼれてもいちいち嘆いている暇はないの。どうせミルクはこぼれるんだから。でもね、あなたにはこれだけの人がいるってことだけは忘れないでね。ここにいるのはみんな家族同然の人なんだから」と語りかけました。由羽とヒロは和解して抱きしめ合いました。
超治は保と、ヒロはしおりと別れて、2人は再び同居生活を始めます。でもゲイの超治は、ヒロのことを身も心も愛することはできません。そのことで思い悩む超治に対して、ヒロは「“親友”とか“夫婦”とかそんな呼び方なんてどうでもいいじゃない。大事なのは私たちの絆でしょ。いつでも相手のことを思って、何があっても揺るがないでお互いを信じて味方でいることでしょ」「私たちは私たちらしく、心のままに生きるだけ生きようよ。周りに影響されないで、お互いの個性を信じようよ。それが飛びっきり難しいことだからこそ」と言って慰めました。2人は毎日ハグする約束をしました。「ハグしていい?」が2人にとっての「愛してる」だからです。
その後、ヒロと超治は一緒に役所に行って婚姻届を提出して結婚しました。それから何年か経っても、相変わらず2人の間には肉体関係はなく、超治はちょいちょい浮気しているようですが、2人とも幸せそうです。ヒロと超治は、「大事なのは、お互いを理解しようとする気持ちであって、お互いを理解し続けることを“愛”って言うのかもしれない」と結論付けます。そして今日もまた2人はハグをしてお互いの愛を確認するのでした…。
ヒロが超治に言った「私たちが生きているこの世界に、同じ人生なんて一つもないんだし」という言葉が印象的でした。