ドクターX3 (遠藤憲一さん)

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遠藤憲一さんは、テレビ朝日系列の毎週木曜夜9時枠にて放送されている連続ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~(第3シリーズ)』に海老名敬 役で出演しています。
昨日は第5話が放送されました。
●あらすじと感想
「東帝大」派閥と「西京大」派閥による不毛な覇権争いに業を煮やした総長・天堂義人(北大路欣也さん)は、戦略統合外科部長のポストの一本化が急務だとし、近々、東の海老名敬(遠藤憲一さん)か西の談合坂昇(伊武雅刀さん)のどちらかに部長職を退いてもらうと言いました。そして、その判断基準は、今日から結腸がんで入院する経産省の大物局長・五十嵐裕久(吉満涼太さん)への対応であることを匂わします。
是が非でも自らの派閥でオペを担当して評価を上げようと目を光らせる海老名と談合坂でしたが、一般病棟の患者・田中信五(井上順さん)が病室から脱走し、担当医の談合坂がしぶしぶ田中を捜し回っている隙に、海老名が五十嵐局長のオペの権利をかすめ取りました。海老名は早速、腹腔鏡のスペシャリスト・加地秀樹(勝村政信さん)を執刀医、原守(鈴木浩介さん)を第一助手に指名。次期単独の部長に内定したも同然だと浮かれます。
術前カンファレンスが行われ、五十嵐局長のオペは腹腔鏡下結腸右半切除で執り行うことを加地が発表。一方、田中のオペを担当する談合坂は、どういうわけか東の海老名にオペを手伝ってもらいたいと申し出て、東と西の軋轢解消に意欲的な姿勢を示してアピール。余裕をかまし過ぎの海老名は、それをあっさりと引き受けてしまいました。そんな中、大門未知子(米倉涼子さん)は、談合坂が提示した術式に疑問を呈しますが取り合ってもらえず、それどころか談合坂から助手につくよう命令されるのでした…。
五十嵐局長のオペは“腹腔鏡の魔術師”の加地を中心におこなわれて問題なく終了しましたが、談合坂と海老名を中心におこなわれた一般病棟の患者・田中のオペは問題が発生しました。オペの翌日、田中が肺軸捻転で苦しみだしたのです。その責任は海老名にあると談合坂が騒ぎ立て、再手術を自分にやらせてほしいと天堂総長に許可を仰ぎました。ところが、未知子が先に再手術を強行。見事、捻転肺を整復して手術を成功させました。談合坂が未知子を責めますが、逆に未知子は「大事なこと黙ってんじゃないよ!!」と一喝しました。実は談合坂は田中が気管支分岐異常であることを意図的に隠していました。それを未知子は見抜いたのです。田中の肺軸捻転の原因は、肺靭帯を切ったことにありました。通常は肺靭帯を切っても問題ありませんが、気管支分岐異常があると肺軸捻転を起こしやすいのです。それを見越して談合坂は、気管支分岐異常のことを隠して海老名に肺靭帯の切離を誘導したというわけです。肺軸捻転が起これば海老名のミスになり、東を潰すことができると思ったのでしょう。しかし、その姑息な思惑は外れました。天堂総長も大門と同じく見抜いていたのです。天堂総長は、談合坂が患者を見ずに海老名を陥れるためだけにオペ室に入ったことを指摘し、辞表を書くよう指示しました。
談合坂に向かって大門が言った「だから医者の勝ち負けなんてどうでもいいんだって。患者が勝たなきゃ意味ないでしょ」という言葉が印象的でした。結果的に海老名が戦略統合外科の単独トップの座を射止めましたが、これで東西の覇権争いは無くなるのでしょうか。患者のためにも余計な争いは無くなってほしいものです。
一般病棟の患者・田中は、経産省の五十嵐局長よりも大物でした。インドネシアへの病院誘致の件で動いていた五十嵐局長でしたが、実は肩書きだけの男で何の役にも立たない状況でした。そこで田中がツテを頼って、競合しているドイツとフランスに手を引くよう働きかけて話をつけたようです。これで病院誘致は日本で決まり、天堂総長は経産省にも貸しを作ったことになります。「あんたが欲しいのは何だい?」との田中の質問に、天堂総長は「国を動かす力です」と答えました。そんな天堂総長に田中は「ドクターX。重宝するおもちゃかもしれんがな。あのおもちゃは諸刃の剣だ。使い方を間違えれば、あんたがバッサリやられる」と忠告します。それに対し、天堂総長は「剣には盾を…。承知しております」と、意味深な発言をしました。今後の展開も気になります。