デスノート 最終回 (優希美青さん)

yukimio

優希美青さんは、日本テレビ系列の毎週日曜夜10時30分から放送されていた連続ドラマ『デスノート』にニア&メロ役で出演しました。
昨日は最終回(第11話)が放送されました。
●あらすじと感想
夜神総一郎(松重豊さん)は、自らの命をもって息子・月(窪田正孝さん)の間違いを正そうとしましたが、その気持ちは月には届きませんでした。
月の嘘の証言により、メロ(優希美青さん)は総一郎殺害の被疑者として警察から追われることになります。月は今度こそメロを抹殺し、キラ対策室のメンバー全員まで殺そうと準備を進めます。一方、メロも反撃の準備を開始していました。
そんな中、メロの居場所が判明し、月は“死神の眼”の力を持つ魅上照(忍成修吾さん)と一緒に現場に向かいます。警察に先んじてメロと接触した月。しかし、相手はメロではなくニアでした。ニアはメロに身体を乗っ取られたふりをしていただけでした。ニアが日村章子(関めぐみさん)と共謀して月の妹・粧裕(藤原令子さん)を誘拐したのは、月を挑発することによりボロを出させ、もう一人のキラ(=魅上)を突き止めるためでした。ニアの狙いはただ一つ、謎に包まれたキラのベールをはがし、月に負けを認めさせることです。それはL(山﨑賢人さん)の悲願でもありました。
魅上は“死神の眼”の力でニアの本名を知り、デスノートにその名前を書き込みます。それを見越していたニアは、魅上の机にしまってあったノートを偽物とすり替えておいたことを明かして勝利宣言をしました。それに対して月は心の中でほくそ笑みます。なぜならそれは月の予想通りで、月はあらかじめ魅上に偽物のノートを用意して机の引き出しに入れておくよう指示していたのです。ノートを持ち歩いていた魅上は、さらにそのノートが本物であることを確かめるために今朝裁きを行い、その効果があったことをパソコンで確認するほどの念の入れよう。しかし、ニアはさらにその上をいっていました。魅上のパソコンをハッキングして偽のニュースを表示させていたのです。魅上が手にしていたノートもまた偽物だったのです。
ニアがノートの種明かしをする前に、月はニアに向かって「俺の勝ちだ」と口走っていました。ニアはそのことを指摘して「自白したと同じです」と言いました。ニアの言うことは誰も信じないとして抵抗する月ですが、そのやり取りすべてが警察に聞かれていました。ニアと警察は初めから手を組んでいたのです。それは総一郎の遺言、ひいてはLの遺志による賜物でした。Lの計算通りに、月はニアに追い詰められ、キラの負けを大勢の目の前に突き付けられて、「正義が勝つ」と見せつけられたのです。
月は自分がキラであることを認めました。しかし、なおも自分の正当性を主張し、挙句の果てにはデスノートを取り出して、対策室のメンバーたちの名前を記入しようとしました。銃で撃たれてそれを阻止された月は、倒れながらも「新世界を作れるのは俺しかいない」と主張。
月が警察に確保されそうになると、魅上は傍にあった火気厳禁のドラム缶を倒して「神の邪魔をするな!」と叫び、流れ出る液体に火をつけました。辺りは炎に包まれ、月以外はみんな避難します。デスノートが燃えたことにより、弥海砂(佐野ひなこさん)と魅上の頭の中からノートに関する記憶が消えてしまいました。炎の中に取り残された月は、燃えていない方のデスノートを目掛けて「このままじゃ終われない。俺が世界を変えてやる」と言って地べたを這いつくばっていきます。燃えるノートを手にした月は、リュークに“死神の眼”の取引を持ち掛けますが、「遅せえよ。月」と言われてしまいます。そのまま月はノートと一緒に炎に飲み込まれていきました。
Lは最後の最後にもう1本ビデオを撮っていました。それは、月がキラでなかった場合を想定したものでした。しかし、本当の最後にLは「まあ、このビデオが流れる可能性は、0.1%も無いでしょうけどね」というメッセージで締めくくっていました。その映像を見たニアが言っていたようになんともLらしいです。せっかく激減していた犯罪発生率ですが、キラの裁きがないことを知るや否やまた元に戻ることでしょう。人間の本質が変わったわけではなく、所詮、デスノートが作り出した“まやかし”に過ぎないからです。“哀れな人殺し”の月が印象的でした。
2006年に公開された実写映画『DEATH NOTE デスノート』の10年ぶりの正統な続編として、完全新作映画『デスノート 2016』(仮)の製作が決定したとのことです。『GANTZ』や『図書館戦争』シリーズの佐藤信介監督がメガホンを取り、2016年に全国公開される予定です。原作の世界観がどこまで引き継がれるのか気になるところです。