シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ (クリス・エヴァンス & ロバート・ダウニー・Jr)

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映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(Captain America: Civil War)は、マーベル・コミックに登場するヒーローを実写映画化した作品です。2014年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の続編となるシリーズ第3作です。
クリス・エヴァンスはキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース役で、ロバート・ダウニー・Jrはアイアンマンことトニー・スターク役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
1991年、シベリア。ヒドラの研究施設において、肉体改造されたジェームズ・”バッキー”・バーンズ(セバスチャン・スタン)は、特定の暗号の言葉によって暗殺者ウィンター・ソルジャーとして服従するよう洗脳される。そして任務を与えられたバッキーは、ある車を襲撃してなにやら青く光る液体を強奪した。
現在のラゴス。キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)、ファルコンことサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)、スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)は、元S.T.R.I.K.Eでテロ首謀者と化したブラック・ラムロウ(フランク・グリロ)を追っていた。ラムロウは感染症研究所を襲撃して生物兵器を強奪。スティーブに追い詰められて兵器の買い手が誰であるかを追及されたラムロウは、バッキーの名前を口にする。それによって動揺したスティーブは隙をつかれ、ラムロウの自爆の道連れにされそうになるが、ワンダがラムロウを飛ばしたことにより助かった。しかし、飛ばされたラムロウはビルに直撃しながら爆発。多くの犠牲者が出てしまう。
一方、アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、マサチューセッツ工科大学で科学技術を披露してお金の必要性を説き、自ら奨学金を提供することを発表する。拍手喝采で演説を終えるスタークだが、その後ステージ裏で国務省の女性に会い、ソコヴィアでの戦闘に巻き込まれて息子が亡くなったことを聞かさて責められる。
後日、将軍から国務長官となったサディアス・”サンダーボルト”・ロス(ウィリアム・ハート)がアベンジャーズの基地を訪れる。ロス長官は、これまでのアベンジャーズの功績を称えながらも、ニューヨーク、ワシントンDC、ソコヴィア、ラゴスで甚大な被害をもたらしたことを指摘。風当たりを和らげるために、アベンジャーズを民間の一組織ではなく国連委員会の監視下に置くという“ソコヴィア協定”への署名を求めた。
ヴィジョン(ポール・ベタニー)や自責の念に駆られるトニー、ナターシャたちは、監視や意思決定機関の必要性からソコヴィア協定への署名に賛成する。しかしスティーブは、自分たちの意思で動けないのは危険であり国連の考え方も変わる可能性があるとして反対し、サムとワンダもそれに同調する姿勢を示す。 かくして理念の違いからアベンジャーズは真っ二つに分裂するのだった…。

組織への帰属を支持するトニーと独立性を重んじるスティーブとの間に亀裂が生じ、さらにスティーブが、テロの容疑者として追われている親友・バッキーことウィンター・ソルジャーの捜索に私情を挟んだことで、決裂してしまいます。やがて両者を筆頭に二分したアベンジャーズの面々は、熾烈なチームバトルを繰り広げるまでになります。
やはり見どころは、ヒーロー同士の激闘でしょう。特に全12人のヒーローたちが真っ向から激突する空港でのバトルシーンが圧巻でした。強靭な硬度を誇る盾を自在に操るキャプテン・アメリカ、ハイテク武器を全身にまとうアイアンマンをはじめ、ヒーローたちは得意のパワーを活かして縦横無尽にバトルを展開します。キャプテン同様の強靭な肉体を持つウィンター・ソルジャーは戦闘用の義手を駆使。ファルコンは今回は“レッドウィング”と呼ばれる鳥の形をした小型ドローンを背中に装備。偵察や戦闘支援で活躍していました。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』におけるソコヴィアでの戦いの後、家族のためにチームを引退したホークアイことクリント・バートン(ジェレミー・レナー)はキャプテンの呼びかけに応じて戦線復帰。今回は弓を近接戦闘用の武器に変形させる機能を披露しました。スカーレット・ウィッチはテレキネシスの能力をフル稼働。戦いに大きく貢献しました。本作からチーム入りとなるアントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)はファルコンとの縁からキャプテン側で参戦。体を縮小することはもちろんのこと、自身の巨大化も初披露しました。ブラック・ウィドウは相変わらず身体能力が凄かったです。今回は“マーク3”と呼ばれるパワードスーツを装着しているウォーマシンことジェームズ・”ローディ”・ローズ(ドン・チードル)はアップグレードされた各種武器を駆使して戦いに貢献。しかし中身は生身の人間ゆえにある悲劇が襲いました。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で誕生したヴィジョンはソコヴィア協定は妥当と分析してアイアンマン側で参戦。戦いもさることながら料理をする場面も印象的でした。本作で初登場となるブラックパンサーことティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)はワカンダ王国の王子。爆破テロで国王である父親を失ってその復讐のために参戦しました。特殊なスーツで体を保護し、爪を駆使する戦い方で身体能力も凄かったです。同じく本作で初登場となるスパイダーマンことピーター・パーカー(トム・ホランド)はアイアンマンに誘われる形で参戦。ペラペラしゃべりながら戦うスタイルで、クモの糸の使い方が見事でした。ちなみにブラックパンサーとスパイダーマンは、単独映画の公開が決定しているようです。なにはともあれ、能力、個性のぶつかり合い、意外な組み合わせ、協力・連携プレーが見れて面白かったです。
ヒーローたちが集結しているので『アベンジャーズ3』と銘打った方がいいのではないかと思いましたが、あくまでも中心となるのはスティーブの視点だったので、やはり『キャプテン・アメリカ』シリーズでいいのでしょう。監督・脚本を担当した人たちが『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』と同じということもあり、ハードボイルドなテイスト、見応えのある銃撃戦や肉弾戦、クライムサスペンス的な要素もあって、シリーズの統一感も相まって素晴らしかったです。
アクションばかりに目が行きがちですが、アベンジャーズ分裂に秘められた陰謀や、過去を巡る人間ドラマも見どころの1つです。悩める迷えるヒーローたちの行き着く先も興味深かったです。