黄金の豚 (岡田将生さん)

okadamasaki04

岡田将生さんは、毎週水曜夜10時日本テレビ系列にて放送されている連続ドラマ『黄金の豚-会計検査庁 特別調査課-』に工藤優 役で出演しています。
一昨日は第8話が放送されました。
●あらすじと感想
堤芯子(篠原涼子さん)に思いを寄せていた工藤優(岡田将生さん)は、告白をしましたが、芯子に詐欺師という経歴があり現在仮釈放中の身分であることを打ち明けられた上で振られました。その矢先、工藤は、総理・樫永慎一郎(伊武雅刀さん)の秘書官になれば芯子の詐欺師の件を握りつぶしてもらえると検査官・久留米勲(宇津井健さん)に持ちかけられて引き受けました。そんな事情を知らない芯子たち特別調査課第2係のメンバーは、一緒に闘ってきた工藤の変わり身の早さに複雑な思いを抱きます。
そんな中、久留米検査官から調査の指令がきます。その対象は、樫永総理が直々に力を入れて取り組んでいるタマリアへのODA(政府開発援助)でした。調査に向かった芯子たちを応対したのは、総理のスケジュール管理を任され、すっかり秘書官ぶりが板に付いている工藤でした。角松一郎(大泉洋さん)たちが用意した数々の疑問点にことごとく優等生的な回答をする工藤。角松と金田鉄男(桐谷健太さん)は感心しますが、芯子は納得のいかない様子です。
そして芯子は、円高によるカラクリに気が付きます。タマリアへの援助物資を買い付けた際の資金3億ドルは、その後の円高で18億円の円高差益を生み出していたのです。特別調査課第2係のメンバーは、その差額を樫永総理が不正に着服したのではないかとにらみます。そこで再度、工藤に疑問をぶつけますが、帳簿上も何も問題はないと突っぱねられました。特別調査課第2係のメンバーが調べを進めると、金融企画庁へ異動した明珍郁夫(生瀬勝久さん)も芯子たちと同じことを調べていたことが判明。しかし、行方不明となっていました。芯子は工藤にそのことを告げて真意を問うと「僕は僕の信じる正しい側に立ちます」との頼もしい返答がありました。芯子は安心し「あんたは変わらないでね」と言いました。
その後、芯子たちは検査官・茶々万史郎(近藤芳正さん)を尾行して、明珍が大ケガを負って入院していることが判明。さらに茶々検査官に問い詰めたところ、明珍に久留米検査官のことを調べさせていたことを白状しました。茶々検査官によると、久留米検査官のターゲットは最初から樫永総理で、明珍に大ケガを負わせたのも恐らく樫永総理の仕業であると告げました。茶々検査官は、明珍が入手したはずの証拠もカバンごと消えていて、身の安全も保障できないからこれ以上関わるなと特別調査課第2係のメンバーに忠告しました。しかし、芯子が大人しく指示に従うはずはありません。芯子は工藤に協力を仰ぎ、コンテナの中にある輸送中のブタ用飼料の中に隠されていた現金の束を見つけ出しました。工藤は、これを今そのまま持ち出してはあっという間に捕まってしまうので、明後日の検疫の時にコンテナごと外に出るので、その時に勝負をかけることを提案。芯子は工藤を信じて従うことにしました。
工藤が樫永総理に問い詰めたところ、樫永総理は悪びれる様子も無く、18億の金は自分が力を持つために必要な金だとし、権力なしでは誰も救えないと自分の正義を主張。君も権力を持つ側に立ったのだと工藤に告げ、この国を止めるのか動かすのか、君の言う正義はどちらにあるのかと問いかけました。理解しなければ、たった1人の人間も救えないと強く主張する樫永総理に対し、工藤はうろたえている様子です。
2日後のコンテナ移動の日。工藤の先導でコンテナの中を調べることに成功した芯子たちでしたが、中身は空っぽでした。工藤に問い詰めたところ、工藤は開き直ったように、たかが18億で総理の足元をすくおうだなんてどうかしていると馬鹿にして、止める側のあなた達には、政治の世界の本質は所詮わかならいと言いました。工藤は本当に総理側の人間になってしまったのでしょうか。何か考えがあると信じたいです。
会計検査庁特別調査課は改編が決まり、芯子たち第2係の人員は全員異動することになりました。総理を糾弾しようとしたことに対する制裁のようです。
その頃、工藤は、樫永総理に呼び出され、タマリアの高官が謝礼によこした1億円を焼き捨てるよう命じられていました。足がつく金で危険すぎて使えないからです。しかし、その行為は証拠隠滅という犯罪。樫永総理は自分が権力を握っている限り、君が逮捕されるということは無いとし、「君はもうこちら側の人間だ。決して向こう側に戻ることはできない」と言いました。これはある意味“踏み絵”のような意味合いもあって、工藤は樫永総理に試されているのかもしれません。工藤から芯子の携帯にかかってきた電話は、嗚咽の声がして、それは彼のSOSを意味していました。
仲間である工藤を助けるために、芯子は再び動き出しました。芯子たちは、権力という渦に巻き込まれた工藤をどのように助けるのでしょうか。どのような“正義”を提示してくれるのかも楽しみです。