オール・ユー・ニード・イズ・キル (トム・クルーズ)

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映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は、桜坂洋さんによるライトノベルを、トム・クルーズ主演で映画化したSFアクションです。監督は、『ボーン・アイデンティティー』のダグ・リーマンが務めています。
トム・クルーズは、ウィリアム・ケイジ少佐役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
近未来。謎の侵略者“ギタイ”の攻撃により、人類はかつてない危機を迎えていた。防衛軍は戦闘用機動スーツを開発して兵士に装着させる。その甲斐あってか、ヴェルダン戦線では女軍曹リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)の大活躍で初勝利し、反撃の狼煙を上げる。
防衛軍は、本部があるロンドンに迫りくるギタイの軍勢をフランスの沿岸で総力をあげて撃退する“殲滅大作戦”を打ち出した。決戦を目前にしたある日、志願兵を募るメディア担当のウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、ブリガム将軍(ブレンダン・グリーソン)から呼び出される。ブリガム将軍は、殲滅大作戦のPRのために前線へ行って撮影するようケイジに命じるが、戦闘経験がなく臆病者のケイジは、人にはそれぞれ役割があるとして何とか言い訳をして逃れようとする。命令であるとして将軍から押し切られそうになったケイジは、長引く戦線の責任問題の話を持ち出して将軍を脅迫。一時は難を逃れたかに見えたケイジだったが、執務室を出た途端、脱走兵として逮捕されて気絶させられてしまう。
ケイジが目を覚ますと、そこは初年兵の訓練基地であるヒースロー基地だった。問答無用に二等兵としてJ分隊に配属されるケイジ。翌日には機動スーツを着させられ、特殊な銃の安全装置の外し方さえも教えてもらえないまま戦場に連れて行かれる。戦場である海岸では、なぜかギタイが待ち伏せしていて一斉に襲撃してくる。次々とJ分隊のメンバーがやられ、“戦場の女神”と謳われるリタもケイジの目の前でやられた。ケイジはギタイの中でも一回り大きな個体に襲われ、どうせ死ぬならと対人地雷を使ってそのギタイを巻き込んで自爆した。
ところが、目覚めるとケイジは出撃の前日に戻っていた。それ以来、命を落とすたびに同じ日に戻って目覚めるというタイムループ現象に陥る。死んでは戦場に戻る日々を繰り返すケイジがリタを助けようとすると、敵の位置まで把握している様子のケイジを見たリタは、「目覚めたら私を探して」との言葉を残して共に爆死。再び目覚めたケイジは、なんとかリタのもとに行き、事情を説明するのだった…。

SFでありながら、主人公同様、観る者も戦場のど真ん中に突然放り込まれたような感覚にするほど臨場感があって凄かったです。突っ込みどころがあるもののなかなかリアリティのある世界観が構築されていて、それを活かしたアクションも圧巻でした。
ケイジとリタの関係性も興味深かったです。2人は恋人とも友達とも違う、ある意味深い絆で結ばれていきます。ケイジのタイムリープ能力を知ったリタは、彼を強靭な兵器に変えるべく容赦なく“リセット”を決行して感覚を鍛え上げるのです。戦う・死ぬ・目覚めるを繰り返して成長を遂げるケイジが頼もしくもあり面白かったです。また、トム・クルーズはインタビューで、自分を向上させるために何度も何度も戦いを繰り返していき“一心に打ち込む”主人公の姿は、日本特有の美的感覚ともいえ、誰にでもできることではなく心を揺さぶられると話していました。私も何度打ちのめされても決して諦めずに前に進んでいきたいと思いました。ファレウ曹長(ビル・パクストン)の「兵士たるもの、運命は自らが支配せよ」という言葉も印象的でした。