相棒season9 最終回 (木村佳乃さん)

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木村佳乃さんは、毎週水曜夜9時テレビ朝日系列にて放送されていた連続ドラマ『相棒season9』に片山雛子 役で出演しました。
先週は最終回2時間スペシャル「亡霊」が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
左翼過激派・赤いカナリアの元幹部で、70年代に数多くのテロ事件に関与した本多篤人(古谷一行さん)の死刑が執行されたと新聞記事に掲載される。本多は杉下右京(水谷豊さん)らの活躍で一昨年逮捕されて死刑判決を受けていたのだ。
しかし、獄中の元法務大臣・瀬戸内米蔵(津川雅彦さん)から呼び出され、右京が神戸尊(及川光博さん)と共に面会に訪れたところ、本多が生きて釈放されたらしいことを告げられる。
右京と尊は本多の死体検案書などを確認するが、書類上では本多は死刑執行により死んだことになっている。しかし、右京は本多の娘・早瀬茉莉(内山理名さん)が遺体を引き取らなかったことを知って疑問を抱く。
右京と尊が茉莉の自宅を訪れたところ、茉莉は不在で、身元不明の他殺体があった。その殺害方法などから右京は茉莉を訪ねてきていたであろう本多の仕業であると確信。
実は本多は衆議院議員の片山雛子(木村佳乃さん)により、超法規的措置で釈放されていたのだった…。
サブタイトルの「亡霊」は、死亡届も出され戸籍も抹消された状態で釈放された本多篤人と、劇場版IIにおいて亡くなってしまった小野田官房長(岸部一徳さん)のことを指していました。小野田官房長のあとを引き継いで、赤いカナリアが絡む国家を揺るがす事態を収束させるために計画を進めた雛子。彼女は今回も、右京さんが「周囲で不祥事や事件が起きるたびにそれを逆手にとり、すべてを自分の糧に変え、大きくなっていく」と評するほど見事な身のこなしでした。雛子は本多篤人の存在をもっと早く明らかにすることもできたはずなのに、いわば自分に有利なシナリオに書き換えるためにそうせずに死者を出してしまいました。小野田官房長が生前、瀬戸内に「私の目の黒いうちは誰一人殺させません」と話していたことを考えるとなんとも微妙な幕切れです。「真実というのは、すべてを明らかにして初めて真実と呼べます。事実が一部でも捻じ曲げられていたとしたら、それを真実として受け入れることなど僕には到底できません」とか「人の命を奪うという犯罪を正当化し得る立場など、どこにもありはしません」と語り、相変わらず揺るぎない信念を持つ右京さんですから、いつかもっと本格的に雛子と対立する時が訪れるかもしれません。
伊丹憲一(川原和久さん)が真実を明らかにするために、右京さんに情報を漏らして本多を拘置所から奪還させるシーンや、右京さんが尊を小野田官房長のお墓参りに誘うシーンも印象的でした。

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