相棒season10 (鈴木杏樹さん)

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鈴木杏樹さんは、テレビ朝日系列にて毎週水曜夜9時から放送されている連続ドラマ『相棒ten』に月本幸子 役で出演しています。
一昨日は第12話「つきすぎている女」が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
模範囚として異例の早期出所を果たした“ついてない女”こと月本幸子(鈴木杏樹さん)が杉下右京(水谷豊さん)に助けを求めてくる。
出所後、清掃業者に就職した幸子は、仕事の丁寧さを評価されて外食チェーン社長・間宮清彦(田中壮太郎さん)宅の清掃担当となり、間宮社長に家政婦としてヘッドハンティングされた。しかも社員寮である立派なマンションに住めることになり、その上、何気なく作った料理が店の新メニューとなって、商品開発担当も任されて収入が激増。ついには、間宮社長から結婚を前提にお付き合いしていほしいとプロポーズされた。
幸子は右京と神戸尊(及川光博さん)に「私がこんなについているはずがないんです」と力説し、何かの陰謀ではないかと言う。幸子は誰かに後を付けられている気がすることや、間宮社長の不審な点を説明するが、尊だけではなく右京でさえも食いついてこない。右京に失望した幸子は、「杉下さん、何か変わりましたね」と言い捨てるのだった…。
幸子はseason4とseason6で登場したことがあり、夫を死に追い込んだ暴力団幹部に復讐を決行して、右京さんと亀山薫(寺脇康文さん)に殺人未遂容疑で逮捕され服役していた人物です。
今回の右京さんはスランプを打ち明けていまいちキレがありません。でも、やはり事件の謎解きはしっかり行って真実を導き出しました。
それにしても今回一番動いていた幸子の“おっちょこちょいな女”ぶりはある意味見事でした。伊丹憲一(川原和久さん)ら捜査一課3人を巻き込み、間宮社長も被害を受けました。右京さんが最初に言っていた「あなたに起きていることは“つきすぎている”というより、能力に対する正当な見返りのように思えます。不必要な警戒はやめ、素直に今の厚遇を享受すればいいのではありませんかね」という忠告は正しかったのです。
右京さんのスランプの原因は、どうやら小料理屋「花の里」の閉店にあったようです。長年の習慣だった「花の里」通いができなくなったことで調子が狂ってしまい、そのダメージが今になって表面化したというわけです。でも、家政婦をやめた幸子がなんと「花の里」2代目女将を務めることになり、右京さんはスランプのことが気にならなくなったようです。右京さんにとっての喪失は、1代目女将で元妻でもある宮部たまき(益戸育江さん)に会えなくなったことではないのですね…。なにはともあれ、右京さんが一息つける憩いの場が復活して良かったです。幸子も以前のたまきのようにレギュラーとして登場するようになるということでしょうか。幸子が物語にどのような化学反応を起こしてくれるのか楽しみです。