ジョーカー 許されざる捜査官 特別編

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フジテレビ系列にて毎週火曜夜9時から放送されていた連続ドラマ『JOKER ジョーカー 許されざる捜査官』の特別編が、昨日放送されました。
●あらすじと感想
最終回のその後の話が少し描かれ、伊達一義(堺雅人さん)のジョーカーとしての最初の事件と総集編がメインの構成でした。
伊達は3年前に初めて“神隠し”に手を染めました。三上国治(大杉漣さん)が、伊達が1人で裁く最初のターゲットとして持ってきた資料の人物は、神奈川県警本部・組対4課の中崎道彦(鶴見辰吾さん)でした。中崎はガサ入れの情報を暴力団に教えることによって金をもらっていて、その現場をたまたま聞いてしまったピザ配達員を口封じのために撃ち殺しました。事件自体は若いチンピラが自首をして解決。中崎は上司にも甘い汁を吸わせてうまく立ち回っていて、中崎を法で裁くことはできません。
思い悩む伊達は、中崎のことを調べます。中崎の妻・由衣(阿南敦子さん)はラーメン店を営んでいて、2人の間には5歳の時から病気で入院生活を送っている9歳の子どもがいました。警察の情報を流しているだけでなく、暴力団が行っている不正に目をつぶって金を受け取っている中崎は、子どもの入院費のために始めたことがいつの間にかおさえがきかなくなってしまったようです。伊達は中崎に何度も自首をするよう説得しましたが、全く耳を貸しません。伊達は、完全に自分を見失った中崎を裁くことにしました。中崎に麻酔銃を撃ち込んだ伊達に、三上は「おまえはこいつの明日を奪った。だが、代わりに多くの人間が救われた」と語りました。伊達が今でも“神隠し”を行う前に訪れてラーメンを食べるのは、中崎の妻が経営するラーメン店で、伊達にとってそのラーメンは十字架みたいなものだったのです。
亡くなった片桐冴子(りょうさん)の部屋の片づけを頼まれた宮城あすか(杏さん)は、久遠健志(錦戸亮さん)と久しぶりに会い、仮の話としてジョーカーと伊達のことを聞きました。そこには、あくまでも容疑者を法で裁こうと奔走し、法から逃れた者を裁きながら自分自身を裁く伊達の姿がありました。あすかは、それでもなお、ジョーカーなんて必要のない世の中をつくってみせると久遠に言いました。青臭いと思いましたが、あすかのような存在も大切でしょう。
拘置所にいる三上と面会した伊達は、三上にこれからどうするのかと訊かれ、自分が決めた道を行くだけだと答えました。すると三上は、組織を探るなと忠告しました。しかし、伊達はどうやら裏の警察組織のことを久遠や井筒将明(鹿賀丈史さん)とともに調べているようです。続編がありそうな終わり方でした。