ヒックとドラゴン (How to Train Your Dragon)

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映画『ヒックとドラゴン』は、イギリスの作家、クレシッダ・コーウェルによる児童文学を基にして、ドリームワークスが製作した3Dアニメーションです。監督は『リロ&スティッチ』のディーン・デュボアとクリス・サンダースが務めています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
遠い遠い昔、バーク島ではバイキングが村を守るためにドラゴンたちと戦いを繰り広げていた。 バイキングの少年・ヒックは、族長の息子だが、ひ弱で冴えない厄介者だ。いつかはドラゴンを倒して一人前になりたいと願っていたが失敗ばかりで、鍛冶屋の手伝いをさせられていた。
しかし、ある日の戦いの最中、ヒックはいまだかつて誰も捕らえたことのない伝説のドラゴン・ナイトフューリーに攻撃を当てることに成功する。誰にも信じてもらえず、ヒック自身も半信半疑で墜落していったと思われる森の中に行ったところ、尾羽に傷を負ったドラゴンと出会う。ヒックにとっては認められる絶好のチャンスだったが、止めを刺すことができなかった。ヒックはドラゴンに餌を与え、トゥースと名付け、尾羽に補助具を付けて飛べるようにし、やがて秘密の友情を築いてゆくのだった…。
伝説のドラゴンと出会った少年が、共に自分達を取り巻く世界を変える奇跡を起こす物語です。
ヒックとトゥースが心を通わせていくシーンも面白かったですし、ヒックが自分達と違うものを排除するのではなく、理解して共存・共生する道を模索するようになるところも興味深かったです。ヒックとトゥースの飛行シーンもとても見ごたえがありました。
本作では、トゥース以外にも個性的なドラゴンが多数登場しますが、それが終盤に向けて存在意義を増していきます。ヒックとともにドラゴンの戦い方を学ぶ仲間たちも同様で、世代交代を感じさせるような最後の展開にはハラハラドキドキして興奮しました。人生、得るものもあれば、失うものもあることを示唆した結末には驚きました。ヒックがドラゴンのことを“友達”ではなく、“ペット”と表現して終わるところは個人的には残念でしたが、ハッピーエンドでよかったです。